
アミロイドプラークとは、脳の神経細胞の外側にたまる異常なたんぱく質の塊のことです。主に アルツハイマー病 の特徴的な病理として知られています。
1 何でできているのか
アミロイドプラークの主成分は
βアミロイド(Aβ)というタンパク質の断片です。
本来は脳で普通に作られ、分解されますが
- 作られすぎる
- うまく分解されない
- 排出されない
と、脳に蓄積して**固まり(プラーク)**になります。
2 脳で何が起きるのか
アミロイドプラークが増えると
- 神経細胞同士の情報伝達が阻害
- 炎症反応
- 神経細胞の死滅
が起こり、結果として
- 記憶障害
- 判断力低下
- 認知機能低下
が進みます。
3 もう一つの重要な病変
アルツハイマーではもう一つ
タウタンパクのもつれ
(神経原線維変化)
が起こります。
イメージ
アミロイドプラーク → 炎症 → タウ異常 → 神経細胞死
最近の研究では
タウの方が症状に直結する可能性も指摘されています。
4 いつから溜まり始めるのか
驚くことに
症状の15〜20年前
から蓄積が始まると言われています。
例
- 70歳で発症
- 50歳頃から蓄積開始
5 検査方法
現在は主に2つ
①アミロイドPET
脳のアミロイドを画像で確認
②脳脊髄液検査
βアミロイド量を測定
最近は
血液検査でも検出する研究が進んでいます。
6 溜まりやすい生活要因
研究で関連が強いもの
- 睡眠不足
- 高血糖
- 慢性炎症
- 運動不足
- 高インスリン状態
特に
深い睡眠中に脳はアミロイドを排出する
ことが分かっています。
7 予防研究で有望なもの
認知症研究でよく出てくる要因
- 有酸素運動
- 地中海食 / 日本型食
- 良い睡眠
- 血糖コントロール
- 社会活動
もし興味があればですが、実は研究者の間で議論になっている
「アミロイドは原因ではなく結果ではないか?」
という説があります。
これを理解すると認知症の見方がかなり変わります。
希望あれば
- 日本人に多いアミロイド体質
- アミロイドを減らす生活パターン
- 認知症にならない人の脳の共通点
もかなり面白いので解説できます。