お茶の種類は発酵度合いによって「緑茶(不発酵茶)」「烏龍茶(半発酵茶)」「紅茶(発酵茶)」などに大別され、それぞれに多様な品種や製法が存在します。原料となる茶葉は基本的に同じチャの木から作られています。
日本茶(緑茶)
日本で最も親しまれている不発酵茶です。製造過程で茶葉の酸化酵素の働きを止めるため、緑色が保たれています。
- 煎茶(せんちゃ): さわやかな渋みと旨みのバランスが絶妙で、日本茶の中で最も一般的です。
- 玉露(ぎょくろ): 栽培中に日光を遮る「覆い(おおい)栽培」により、旨み成分のテアニンが増え、コクのある甘みが特徴です。
- 抹茶(まっちゃ): 玉露と同じく覆い栽培された茶葉(碾茶)を石臼で挽いたもので、きめ細やかな粉末状です。
- ほうじ茶(ほうじちゃ): 煎茶や番茶などを強火で焙煎したもので、香ばしい香りが魅力です。カフェインが少なく、子どもや高齢者にもおすすめです。
- 玄米茶(げんまいちゃ): 煎茶などに炒った玄米を混ぜたお茶で、玄米の香ばしい風味が特徴です。
- 番茶(ばんちゃ): 成長して硬くなった葉や、煎茶の製造過程で選別された大きな葉を使ったお茶で、さっぱりとした味わいが日常的に楽しめます。
世界のお茶(紅茶・烏龍茶など)
世界では日本茶以外の発酵茶も広く愛飲されています。
- 紅茶(こうちゃ): 茶葉を完全に発酵させたお茶です。花や果物のような華やかな香りと甘みが特徴で、インドのダージリンなどが有名です。
- 烏龍茶(うーろんちゃ): 半発酵茶で、華やかな香りと豊かな風味が特徴です。
- プーアル茶(ぷーあるちゃ): 黒茶(後発酵茶)に分類され、熟成による独特の風味と深いコクがあります。
- 白茶(はくちゃ): わずかな発酵で作られ、繊細で上品な味わいが特徴です。
- 黄茶(おうちゃ): 特有の製法により、まろやかな口当たりが生み出されます。
これら以外にも、原料にチャの木を使わない麦茶やルイボスティーなどもお茶として親しまれています。
お茶が身体に与える影響は多岐にわたり、最新の研究(2025年時点)でも、その健康効果と注意すべき点の両方が詳しく解明されています。
お茶の主要な成分であるカテキン、カフェイン、テアニンが、私たちの身体にどのように作用するのかを整理して解説します。
1. お茶に含まれる主な成分とその効果
お茶の健康効果は、主に以下の3つの成分のバランスによって決まります。
カテキン(ポリフェノール)
抗酸化作用: 体内の活性酸素を除去し、老化防止や生活習慣病(高血圧・糖尿病など)の予防に役立ちます。
脂肪燃焼: 脂質代謝を活性化し、体脂肪を減らす効果が期待できます。
抗菌・抗ウイルス: 風邪やインフルエンザの予防、口臭対策にも有効です。
カフェイン
覚醒作用: 脳を活性化させ、集中力を高めたり眠気を抑えたりします。
利尿作用: 体内の余分な水分や老廃物の排出を助けます。
L-テアニン(アミノ酸)
リラックス効果: 脳のα波を増加させ、ストレスを和らげます。
睡眠の質向上: カフェインの興奮作用を適度に抑え、穏やかな覚醒状態や安眠をサポートします。
2. お茶の種類による強みの違い
どのお茶を飲むかによって、得られるメリットが少しずつ異なります。