Episode-001:なぜ本質対策ができないのか(政治・官僚・制度の問題)[日本の社会問題の現状]
では核心に踏み込みます。
これは「能力不足」ではなく、日本の政治・官僚・制度が“本質対策をできない構造”になっているという話です。
結論(先に要点)
本質対策ができない理由は3つ
- 政治が「票の論理」から逃れられない
- 官僚が「責任を取らない制度」で動いている
- 制度そのものが「変えない前提」で作られている
この3つが相互に補強し合う閉じた構造を作っています。
① 政治の問題:選挙に勝つことが最優先
■ 短期利益しか扱えない
- 選挙は 数年に1回
- 本質対策は 10〜30年単位で効果が出る
→ 政治家にとって「やるほど損」
■ 票にならない層は切り捨て
- 少子化対策
→ 子どもがいない高齢層には票にならない - 将来世代
→ そもそも投票権がない
■ 既得権層を敵にできない
- 医師会、建設、農協、業界団体
- 改革=支持基盤を壊す行為
👉 政治家は“変えたい”ではなく“怒らせたくない”で動く
② 官僚の問題:失敗しないことが最優先
■ 成功しても評価されない
- 成功 →「前例踏襲」
- 失敗 → 個人責任・左遷
■ 本質対策=前例がない
- 制度改革
- 構造転換
- 省庁再編
👉 前例がない=やらないが最適解
■ 縦割り行政の壁
- 少子化:厚労省・文科省・国交省・財務省
- 外国人:法務省・厚労省・文科省
→ 誰も全体責任を取らない
③ 制度の問題:変えられないように設計されている
■ 予算単年度主義
- 毎年ゼロベース風だが実質継続
- 長期戦略が立てられない
■ 法律が細かすぎる
- 現場裁量ゼロ
- 例外対応不可
■ 責任の所在が曖昧
- 成功:政治家の手柄
- 失敗:官僚・現場の責任
👉 誰も“決断”しない設計
④ 三者が作る「責任回避の三角形」
政治家:官僚が悪い
官僚 :法律と政治の指示通り
制度 :変えるには法律改正が必要
結果:
- 問題は把握している
- 解決策も分かっている
- でも「誰もやらない」
⑤ なぜ今も崩れないのか
■ 国民もまた構造の一部
- 急激な変化を嫌う
- 痛みを伴う改革に反対
- 「誰かが何とかするだろう」
■ 崩壊が“緩やか”だから
- 急落しない
- 少しずつ悪化
→ 危機感が共有されない
⑥ 本質対策をすると何が起きるか(政治が避ける理由)
本質対策=
- 税制の大改革
- 社会保障の再設計
- 移民政策の明確化
- 産業の入れ替え
👉 必ず「敗者」が出る
👉 必ず「支持率が下がる」
政治家にとっては自爆行為
⑦ だから結論はこうなる
日本は
「問題が分かっていても解決しない国」
ではなく
「解決しない方が都合のいい仕組みの国」
⑧ では希望はあるのか?
正直に言うと:
- 国全体が一気に変わる可能性 → 低い
- しかし
個人・小さな共同体レベルでの最適化は可能
だからこれから重要なのは
- 国家に期待しすぎない
- 依存を減らす
- 自分の生存戦略を作る
次の一歩としておすすめなのは:
- 「なぜ国民は変化を拒むのか(心理構造)」
- この構造の中で個人が負けない戦略
- 50代以降に特化した“国家に頼らない設計図”
どこを深掘りしますか?
