Episode-005:本当に迎撃不可能なのか?防ぐ側の現実[超音速飛翔体の解説]
本当に迎撃不可能なのか?防ぐ側の現実。
結論を最初に言います。
❌「迎撃不可能」ではない
⚠️ しかし
✅ 「確実に防げる段階には、まだ到達していない」
これが各国防衛当局の共通認識です。
なぜ「迎撃不可能」と言われるのか(誤解の正体)
極超音速兵器(HVGP・DF-17など)は
従来の迎撃思想そのものを破壊した存在だからです。
従来ミサイル防衛の前提
- 弾道ミサイル
→ 軌道がほぼ予測可能 - 巡航ミサイル
→ 低速・低高度
👉
**「どこを、いつ通るか」**が計算できた
極超音速滑空体の現実
- マッハ5〜10以上
- 大気中を滑空
- 途中で自由に進路変更
- レーダーに映りにくい高度
👉
「いつ・どこを通るか最後まで分からない」
これが迎撃を難しくしている本質です。
迎撃は「3段階」で考える
防ぐ側は、1発を止めるために
3つのチャンスを狙います。
① 発射直後(ブースト段階)迎撃
理論上:最も簡単
現実:ほぼ不可能
なぜ?
- ロケット噴射は目立つ
- 速度もまだ低い
しかし
- 敵領内深部から発射
- 迎撃側が近づけない
- 時間が短すぎる
👉
現代戦では現実的でない
② 滑空段階(最大の勝負所)
現在、各国が最も注力
迎撃手段
- GPI(滑空段階迎撃ミサイル)
- 衛星×レーダー×AIの統合追跡
- SM-6改良型(限定的)
問題点
- 速度が速すぎる
- 軌道変更が予測不能
- センサー連携が未完成
👉
「迎撃成功率は低いが、ゼロではない」
ここが今のリアル。
③ 終末段階(最後の望み)
成功率:最も低い
理由
- 目標まで数十秒
- 高速・高機動
- 防御側の判断時間がない
PAC-3などは
理論上は可能性ありですが、
「確率的防御」に過ぎません。
防ぐ側の現実的な戦略(重要)
❌ 1発ずつ完璧に止める
→ 不可能
✅ 現実解はこれ
- 完全迎撃は諦める
- 命中率を下げる
- 撃たせ続けない
- 発射拠点を潰す
これを
多層防衛+反撃能力で行う。
「迎撃できない」は間違い
「戦争として成立させない」が正解
防衛側の勝利条件はこう変わりました。
| 昔 | 今 |
|---|---|
| 全部落とす | 効果を出させない |
| 防ぐだけ | 防ぐ+反撃 |
| 技術勝負 | 戦争設計の破壊 |
HVGP・DF-17を巡る本当の現実
- ✔ 数発なら突破される可能性は高い
- ✔ 飽和攻撃は完全には防げない
- ❌ しかし
それで戦争に勝てるわけではない
攻撃側も
- 発射拠点が露見する
- 反撃で戦力を失う
- 継戦不能になる
👉
極超音速兵器は「万能兵器」ではない
最重要ポイント(ここが核心)
極超音速兵器の登場で
「防空神話」は終わった
しかし
「抑止」は終わっていない
HVGPもDF-17も
使った瞬間に、次の段階に引きずり出される兵器です。
だからこそ
各国は最後まで撃てない。
まとめ(短く言うと)
- ❌ 迎撃不可能 → 嘘
- ⚠️ 完全迎撃 → 未達
- ✅ 現実 → 当たっても戦争に勝たせない
これが
防ぐ側のリアルな答えです。
次に行くなら、かなり核心です👇
- 「それでも核が出てくる瞬間はいつか」
- 「2035年、防空はどこまで進化するか」
- 「日本は“どこまで覚悟している国”なのか」
どこまで踏み込みますか。
