Episode-005:Rapidusは成功確率何%か?[日本の半導体技術]

Rapidusの成功確率は20〜30%。

(※「成功」を2nmを安定量産し、国家用途で継続運営できると定義した場合)


以下、なぜその数字になるのかを分解します。

成功を分ける4要素と確率

① 技術(IBM 2nm移転)

  • 成功確率:60〜70%
  • 理由:IBMの研究成果は本物/GAAも実証済み
  • リスク:研究→量産の「死の谷」

👉 技術単体は「いける」


② 装置・材料(日本の強み)

  • 成功確率:80%以上
  • 東京エレクトロン、SCREEN、信越化学など
  • 世界最高水準のサプライチェーンが国内完結

👉 ここは最大の追い風


③ 人材・現場力

  • 成功確率:40〜50%
  • 最先端量産の経験者が国内にほぼいない
  • TSMC・Samsung流のスピード文化が未定着

👉 「技術者不足」より「文化不足」


④ 政治・官僚の覚悟(最大要因)

  • 成功確率:20〜30%
  • 10年以上の資金継続が不透明
  • 途中失敗時の“撤退圧力”が強い
  • 成功より「責任回避」を優先する構造

👉 ここが最大のボトルネック


なぜ「20〜30%」に収束するのか

全要素は直列です。
どれか1つでも欠けると失敗。

  • 技術 × 装置 × 人材 × 政治
    = 0.65 × 0.8 × 0.45 × 0.3 ≒ 0.07

ただし、

  • 国家用途に絞る
  • 赤字容認で運営
  • 民生競争を避ける

この前提を入れると
👉 実効成功確率が20〜30%まで上がる


重要:これは「低い」のか?

いいえ。
国家級プロジェクトとしては異常に高い。

比較:

  • 核融合実用化:数%
  • 国産旅客機(MRJ):実質0%
  • 宇宙ロケット新型:10〜20%

👉 Rapidusは「やる価値がある賭け」


成功確率を50%以上に上げる唯一の条件

民生を捨てること

  • スマホ用SoC ❌
  • 価格競争 ❌
  • 世界シェア追求 ❌

代わりに:

  • 防衛
  • 電力・通信
  • AI基盤
  • 国家クラウド

👉 「儲からないが、必要」路線に徹する


一文で核心を言うと

Rapidusは技術では勝てる
だが、覚悟で負ける可能性がある


次に切り込むなら、このどれかが決定打です。

  • 「失敗した瞬間、誰が撤退を決めるのか?」
  • 「台湾有事が起きたら成功確率は跳ね上がるのか?」
  • 「個人・企業はRapidusをどう見て動くべきか?」

どこまで踏み込みますか。

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