Episode-007:どの元素が最優先で危ないか(日本版)[レアアースの概要]

日本で最優先に危ない元素は「重希土類3点」。

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結論を先に出します。
日本が最初に詰むのは量が少なく、代替できず、在庫が薄い元素です。


🚨 最優先レベル(止まった瞬間に産業が止まる)

① ジスプロシウム(Dy)【最危険】

日本版・最重要警戒元素

  • 主用途
    • EV・産業用モーターの耐熱磁石
    • 風力発電
    • 防衛装備
  • 特徴
    • ネオジム磁石の“性能の最後の鍵”
    • 削減はできるがゼロ不可
  • 供給構造
    • 原料・精製ともに ほぼ中国
  • 在庫
    • 6か月前後

👉 これを止められるとEV・重電・防衛が同時に詰む


② テルビウム(Tb)【静かに致命傷】

  • 主用途
    • 高性能磁石
    • 高効率モーター
    • 特殊電子部品
  • 特徴
    • 使用量は少ない
    • しかし 代替がほぼ存在しない
  • 供給
    • 中国依存度が極端に高い

👉 表に出ないが、止まると復旧不能


③ ネオジム(Nd)【量で殴られる】

  • 主用途
    • EV・家電・産業機械モーター
  • 特徴
    • 代替磁石はあるが
      → 重量・効率・コストが悪化
  • 供給
    • 鉱山は分散
    • 精製と磁石は中国

👉 止まると“全部止まる”量的要石


⚠️ 第二警戒レベル(半年〜1年で効く)

④ サマリウム(Sm)

  • 主用途
    • 高温耐性磁石(航空・防衛)
  • 特徴
    • 民需は少ない
    • 防衛用途で致命的
  • 在庫
    • 国家配分がないと即不足

⑤ ユウロピウム(Eu)

  • 主用途
    • 半導体・ディスプレイ用発光体
  • 特徴
    • 工程変更が難しい
  • 影響
    • 半導体・表示装置が地味に止まる

🟡 第三警戒レベル(調整可能)

⑥ セリウム(Ce)

  • 主用途
    • 半導体研磨(CMP)
  • 理由
    • 量が多い
    • 在庫確保・代替余地あり
  • ただし
    • 半導体工程なので止まると全停止

⑦ ランタン(La)

  • 主用途
    • 触媒・研磨
  • 特徴
    • 比較的代替可
    • しかし価格変動が激しい

一目で分かる「日本版・危険度ランク」

【即死】
Dy > Tb > Nd

【遅効性の致命傷】
Sm > Eu

【調整可能だが油断不可】
Ce > La

なぜ中国が「Dy・Tb」を狙いやすいのか

  • 少量で効く
  • WTOで言い訳しやすい
  • 市場価格が跳ねやすい
  • 日本の代替が間に合わない

👉 「全面停止」より政治コストが低い


日本が最低限やるべき優先順位

  1. Dy・Tbは国家備蓄(用途限定)
  2. 防衛・半導体に最優先配分
  3. EV・家電は“止まる前提”で設計変更
  4. 精製再構築はDy・Tbから着手

一言でまとめると

日本にとって本当に危ないのは
「量が少なく、替えが効かず、目立たない元素」

Dy・Tbが守れなければ、
他を守っても意味がありません。


次に進むなら、いよいよ最終段階です:

  • 「止められた瞬間の初動マニュアル(日本版)」
  • 「中国がDy・Tbを絞る“兆候”」
  • 「備蓄は何年分あれば勝てるのか」
  • 「EVと防衛、どちらを切るのが現実か」

どこまで踏み込みますか。

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