Episode-001:保育士の問題[保育士の仕事と現実]
保育士の「問題点」を、建前ではなく現実ベースで整理します。
制度・現場・将来の3層で見ると分かりやすいです。
① 給与が低い問題(構造的)
- 平均年収:約350万円前後
- 責任(命・安全)に対して報酬が見合わない
- 国の「処遇改善加算」はあるが
→ 園の裁量で配分され、個人に十分届かないことが多い
本質的問題
保育は「福祉」扱いで、価格を自由に上げられない
② 人手不足なのに業務過多
- 配置基準が最低限すぎる
(例:3歳児20人に保育士1人) - 書類・会議・行事準備が多すぎる
- 休憩が取れない/持ち帰り仕事が常態化
結果
- 疲弊 → 離職 → さらに人手不足の悪循環
③ 精神的負担が重い
保護者対応の難化
- クレーム・過剰要求
- 「保育=サービス業」という誤解
- SNS・口コミを恐れる園側の萎縮
命を預かるプレッシャー
- 事故・ケガが「即炎上・訴訟」につながる
④ 園内人間関係の問題
- 女性比率が高く、閉鎖的になりやすい
- 古い価値観(年功序列・根性論)
- 園長・主任の影響が絶大
→ 当たり外れが極端
⑤ 保育の質と制度のズレ
- 理想:一人ひとりに寄り添う保育
- 現実:時間・人員・書類に追われる
→ 「良い保育をしたい人ほど苦しむ」
⑥ 離職率の高さ
- 3年以内離職が約3割
- 若手ほど辞めやすい
- ベテランが現場に残らない
理由TOP
- 給与
- 人間関係
- 業務量
- 心身の不調
⑦ 少子化なのに改善しない矛盾
- 子どもは減っている
- でも保育士は足りない
理由
- 労働環境が改善されない
- 潜在保育士(資格あるが働かない)が多数
⑧ 国・自治体の限界
- 補助金頼みで自立しにくい
- 書類で管理 → 現場の負担増
- 事故が起きると現場に責任集中
本当の核心
保育士の問題は
「人が足りない」のではなく
「続けられる条件が整っていない」
ことです。
現実的な改善策(机上の空論ではない)
- 書類業務の大幅削減(ICTは補助に限定)
- 配置基準の引き上げ(1人あたり人数減)
- 処遇改善を個人直接支給に
- 問題保護者への行政介入ルール化
- 園のブラック化を可視化(評価制度)
個人が取れる「防衛策」
- 園見学で職員の表情を見る
- 離職率を必ず聞く
- 小規模園・企業主導型を選ぶ
- 非正規・短時間勤務も現実解
率直な結論
保育士は
制度に耐えられる人が残る仕事
になってしまっています。
それでも
- 「今から保育士を目指すべきか」
- 「50代でも現実的か」
- 「良い園の見抜き方」
- 「ブラック園チェックリスト」
などを知りたければ、次はそこを具体化できます。
