Episode-005:このまま放置すると何が起きるか[保育士の仕事と現実]

では、感情論を抜きにして
「このまま放置した場合に“必ず起きること”」を、時系列で示します。


このまま放置すると何が起きるか

【短期:1〜3年】

① ベテラン保育士が消える

  • 心身がもたない人から辞める
  • 残るのは
    • 新人
    • 短時間
    • 派遣

👉 現場の“技術の継承”が断絶


② 保育の質が見えない形で下がる

  • 事故は増えない(統計上)
  • でも…
    • 声かけが減る
    • 余裕がなくなる
    • 個別対応が消える

👉 親は気づきにくいが、子どもは確実に影響を受ける


③ 園ごとの格差が拡大

  • 良い園:人が集まり続く
  • 悪い園:常に求人、常にギリギリ

👉 「当たり園・外れ園社会」


【中期:3〜7年】

④ 園の突然死が増える

  • 人が集まらない
  • 基準を満たせない
  • 突然の休園・閉園

👉 親は

  • 仕事を休む
  • 転園難民になる
  • キャリアを諦める

⑤ 事故が“連鎖的”に起き始める

  • 経験不足
  • 人手不足
  • 無理なシフト

👉 一件起きると

  • メディア炎上
  • 現場叩き
  • さらに人が辞める

負の連鎖が加速


⑥ 保育士という職業のイメージ崩壊

  • 「大変・安い・危険」
  • 若者が選ばなくなる
  • 養成校の定員割れ

👉 供給側が枯れる


【長期:7〜15年】

⑦ 保育が“公共サービス”でなくなる

選択肢はこうなる:

  • 高額でも良い → 民間・富裕層向け
  • 安い → 最低限・預かり型
  • 地方 → 消滅

👉 階層別保育社会


⑧ 出生率がさらに下がる

理由は単純。

  • 預け先が不安
  • 働き続けられない
  • 2人目を諦める

👉 少子化が不可逆に


⑨ 政治は「手遅れ」で動く

ここでようやく政治が動くが、

  • 事故多発後
  • 園崩壊後
  • 人材枯渇後

👉 修復コストは今の数倍


一番深刻な影響(見落とされがち)

子ども側の影響

  • 自己肯定感の低下
  • 感情コントロールが育ちにくい
  • 人との信頼形成が弱くなる

👉 これは10年後に社会問題として表面化する


まとめ(核心)

保育の崩壊は
静かに始まり、
気づいた時には戻せない

しかも

  • 数字には出にくい
  • 責任者が曖昧
  • 現場だけが疲弊

という、最悪の崩れ方をします。


現実的な分岐点

まだ止められるラインはあります。

  • 潜在保育士が戻れる条件を作るか
  • 親世代が政治争点にするか
  • 地方から本気の改革が出るか

ここを逃すと、
**「保育は自己責任の時代」**に入ります。


次に進むなら

  • 10年後の保育士の姿(職業として残るのか)
  • 生き残る園/消える園の特徴
  • 親・保育士・地域が取れる現実的な防衛策

どれを深掘りしますか。

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