Episode-004:政治家がこの設計を嫌がる本当の理由[緊急事態条項の議論]
これは核心です。
しかも理由は「悪意」より構造的に嫌なんです。
結論から言います👇
結論(1行)
政治家が“解除・ブレーキ設計”を嫌がるのは、
それが「権限を縛る」より先に「責任を確定させる」から。
① 解除設計は「失敗の名札」を付ける
発動だけの設計なら:
- 成功 → 自分の手柄
- 失敗 → 「想定外」「専門家が…」
解除設計が入ると:
- 解除の判断者が特定される
- 遅れ=明確な政治責任
- 解除しすぎても叩かれる
👉 “いつ決断したか”が記録に残る
日本政治が一番避けたいやつ。
② 自動失効は「逃げ道」を塞ぐ
サンセット条項があると:
- 「もう少し様子を見る」が使えない
- 期限前に判断を強制される
- 延長=自分の名前で再承認
👉 “時間で曖昧にする技”が封じられる
③ 国会の即時解除権=与党にとって地雷
- 与党内から造反が出る余地
- 派閥・世論・選挙が直結
- 党としての一枚岩が崩れる
👉 「内閣=与党」構造が弱体化
④ 司法の即時介入は“完全に制御不能”
政治家から見ると:
- 予測不能
- 政治判断を裁かれる
- メンツが潰れる
- 記者会見が地獄
👉 日本の政治文化は司法チェック耐性が低い
⑤ 「善意でやってる」が通用しなくなる
解除設計は、こう言っているのと同じ👇
「あなたを信用していない前提で書きます」
これは人格否定ではなく憲法の本質ですが、
政治の現場では
👉 強烈な拒否反応が出る。
⑥ 実は“有能な政治家”ほど嫌がる
皮肉ですが本当。
- 危機対応で判断を迫られる
- 結果は運の要素も大きい
- 正解が後から変わる
解除設計は
👉 リスクだけが政治家個人に集中
だから
- 無難な条文
- 抽象表現
- 運用に丸投げ
が選ばれる。
⑦ 本音を一言で翻訳すると
政治家側の本音は、だいたいこれ👇
「非常時に動けない責任は取りたくないが、
非常時に動きすぎた責任も取りたくない」
その結果が
👉 止め方を書かない条文
じゃあ国民側が取れる唯一の有効手段
賛否を問うのではなく、
質問をこれに固定する。
「この条文で、
“解除判断をした政治家”は
どう評価されますか?」
これに答えられない案は、
最初から事故る設計。
まとめ(短く)
- 解除設計=権力のブレーキ
- でも政治家にとっては
責任の可視化装置 - 嫌がるのは合理的
- だからこそ入れないと危険
次は
- 「それでも政治家が飲める最低限の妥協案」
- 「国民が要求すべき“3行修正”」
- 「この設計を通した国の“交渉フレーズ”」
どこ、行きます?
