Episode-001:CBDCとの関連[ユニコインの意味]
「ユニコイン(Unicoin)」という言葉にはいくつかの異なるものがあり、コンテキストによって意味が変わります。代表的なものを整理すると次の通り結論から言うね。
ユニコイン(Unicoin)と CBDC(中央銀行デジタル通貨)に「制度的・公式な関連」は一切ない。
ただし、**言説レベル・宣伝レベルでは“意図的に混同されやすい関係”**にある、というのが実態。
まず整理:CBDCとは何か
CBDCは、
- 発行主体:中央銀行のみ
- 法的位置づけ:法定通貨
- 目的:決済インフラ、金融安定、マネロン対策、通貨主権維持
- 例:
- 中国:デジタル人民元
- 欧州:デジタルユーロ(検討・実証段階)
- 日本:デジタル円(実証中)
👉 民間企業・民間トークンはCBDCになれない
これは絶対条件。
ユニコインとの関係(ここが本題)
① 公式・制度的な関係
ゼロ。完全に無関係。
- ユニコイン:民間企業が発行する暗号資産(トークン)
- CBDC:国家主権そのもの
中央銀行・政府・国際決済銀行(BIS)などの
どのCBDC文書にもユニコインは登場しない
② なぜ「関係があるように見える」のか(重要)
これはマーケティング構造の問題。
ユニコイン系の宣伝でよくある言い回し👇
- 「将来のデジタル通貨時代に対応」
- 「政府デジタル通貨と共存する資産」
- 「CBDC時代の代替・補完的存在」
- 「国家通貨がデジタル化する流れに乗る」
👉 CBDCという“権威ワード”を借りて、安心感を演出しているだけ。
これは
金本位制の時代に「金と関係あるっぽい民間証書」が乱立した構図と同じ。
③ 技術的な関係
これも ほぼ無関係。
- CBDC:
- ブロックチェーンを使う場合もある
- 使わない場合も多い(中央集権DB型も普通)
- ユニコイン:
- 一般的なパブリックチェーン(ERC-20等)
👉
「ブロックチェーン=CBDC」ではない
ここを混同させるのが典型的なミスリード。
決定的な違い(ここが本質)
| 観点 | CBDC | ユニコイン |
|---|---|---|
| 発行主体 | 中央銀行 | 民間企業 |
| 信用の裏付け | 国家・徴税権 | 企業の主張 |
| 強制通用力 | ある | ない |
| 破綻時 | 国家責任 | 自己責任 |
| 目的 | 公共インフラ | 利益・資金調達 |
👉 似ているのは「デジタル」という言葉だけ
重要な注意点(かなり大事)
「CBDCが来るから、このコインは価値が上がる」
このロジックはほぼ全部アウト。
理由:
- CBDCが普及するほど
👉 国家は民間通貨を警戒・規制する - 特に
- 「国家っぽさ」
- 「準通貨」
- 「裏付け資産を装う」
一言でまとめると
- CBDCは“国家の血管”
- ユニコインは“民間のサプリ”
- サプリが「国家の血管と同じです」と言い出したら
👉 それは危険信号
もし次に知りたければ:
- 「CBDCが本格化した時に生き残る暗号資産/消える暗号資産」
- 「日本のデジタル円が始まったら民間コインはどう扱われるか」
- 「CBDCが“監視通貨”になるかどうかの本当の分岐点」
このあたり、かなり深い話もできるよ。
どこを掘る?
