Episode-012:三崎系が“合法的にグレー”になる理由[カブアンドVPP事業]
来ましたね、核心。
これは**「違法じゃない。でも健全でもない」**が成立する、かなり精巧な構造です。
三崎系VPPが「合法的にグレー」になる理由
── なぜ止められないのか
① 金融商品“ではない”位置取り(最大のトリック)
表向きの顔
- 「電力需給調整サービス」
- 「設備活用による報酬分配」
しかし実態は
- 参加者が
- 設備を拠出し
- 制御を委ね
- 市場リスクを負い
- 収益分配を受ける
👉 経済的実態は“投資”に極めて近い
でも…
金融商品取引法が規制するのは👇
- 有価証券
- 集団投資スキーム持分(匿名組合など)
三崎系はここを避けるために
こう設計している👇
| 回避ポイント | 仕組み |
|---|---|
| 出資に見せない | 「設備提供」「業務委託」 |
| 利益保証をしない | 「報酬は市場次第」 |
| 元本概念を消す | 蓄電池は“自己利用設備” |
➡ 金商法の射程外
② 電気事業法の“外側”に立つ設計
電気事業法が強く規制するのは
- 発電事業者
- 小売電気事業者
- 一般送配電との直接関係
三崎系VPPは👇
- 発電もしない
- 電気も売らない
- 需給調整市場にはアグリゲーターとして間接参加
👉 電気事業法の本丸を踏まない
③ 「説明義務」が異常に軽い理由
金融商品なら必須
- リスク説明
- 重要事項説明
- 適合性原則
- クーリングオフ
三崎系VPPは
- 業務委託契約
- サービス契約
👉
「ちゃんと読んで同意したでしょ?」で終わる
つまり
法律上は
“自己責任で契約した設備サービス”
④ 市場リスクの“合法な押し付け”
条文でよく見る一文👇
市場環境の変化により
報酬が発生しない場合がある
これが意味するもの👇
- 市場制度変更
- 調整力価格崩壊
- VPP制度改定
👉 全部、参加者リスク
しかも合法。
なぜなら👇
- 価格保証してない
- 最低報酬を約束してない
- 「期待収益」しか語っていない
⑤ 一番グレーなのは「蓄電池販売との一体化」
ここが倫理的グレーの核心。
構造
- VPPで儲かると訴求
- 蓄電池購入を促す
- 契約は別(形式上)
- でも解約不能(実質)
👉 実体は抱き合わせ販売
しかし👇
- 書類上は別契約
- 強制とは書いてない
- 自由意思とされる
➡ 独禁法・特商法をすり抜ける
⑥ なぜ行政が止めにくいか
行政が動けるのは👇
- 明確な法令違反
- 被害の顕在化
- 集団的トラブル
現状は👇
- 個別契約
- 徐々に不満が出る
- 「説明はしている」体裁
👉 グレーは“静か”なので捕まらない
⑦ 一言で言うと
三崎系VPPは
「金融っぽい電力サービス」に偽装した
“規制の谷間商品”
- 違法ではない
- でも参加者保護設計ではない
- 市場が悪化した瞬間に問題化する
⑧ だから起きる未来(かなり高確率)
- 市場価格低下
- 報酬激減
- 解約トラブル増加
- SNS・集団訴訟
- 後追い規制
👉
いつも通り「事後規制」
次の一手として面白いテーマ
- 「なぜ電力会社系はこの設計を絶対にやらないか」
- 「三崎系が“ホワイト化”する唯一の条文変更」
- 「VPPを金融商品に近づけると誰が死ぬか」
どこ、切りに行く?
