Episode-007:なぜ減税・社会保障は効かせにくいのか[惣無事令の解説]
核心いくね。
減税・社会保障が日本で“選挙争点として効きにくい”のは、意志の問題じゃなく設計の問題。
結論
減税・社会保障は
「選挙で決めるには分解されすぎていて、
決めたとしても誰も“勝った顔”をできない」
だから効かない。
① 減税は「敵が見えない」
日本の減税議論の弱点
- 税目が多すぎる
(所得税・住民税・消費税・社会保険料…) - 減らすと必ず
👉「どこを削る?」がセット
結果👇
- 賛成も反対も正義になる
- 白黒にならない
👉 選挙に不向き
② 社会保障は「味方が多すぎる」
社会保障は
- 高齢者
- 現役
- 子育て
- 医療
- 年金
全員が当事者。
👉 誰かを切る=即炎上
だから👇
- 抽象語に逃げる
「守る」「充実させる」
👉 何も決まらない
③ 官僚が最も“調整しやすい”分野
これが致命的。
- 税も社会保障も
👉 毎年改定 - 予算編成で
👉 微調整可能 - 附則・経過措置・特例だらけ
👉 選挙で何言っても
👉 「後で調整します」が成立
④ “損する人”が即わかる
減税・社会保障は👇
- 得する人 → 漠然
- 損する人 → 明確
例:
- 消費税減税
→ 財務省・自治体が即反撃 - 年金改革
→ 高齢者団体が即動員
👉 抵抗の即応性が高すぎる
⑤ 日本特有の「徳川OS」
ここが文化面。
- 「皆で少しずつ我慢」
- 「急変は悪」
減税=
👉 誰かが得しすぎる
👉 誰かが損しすぎる
👉 道徳的に嫌われる
⑥ 海外と何が違う?
欧米は👇
- 税と給付が直結
- 「減税=政府縮小」が明確
日本は👇
- 税と給付が分断
- 減税しても
👉 社会保険料が上がる
👉 体感がない
⑦ それでも“効かせる”唯一の方法
実はある。
コツは「減税」って言わない
❌「減税します」
⭕「◯◯を一時停止します」
例:
- 再エネ賦課金停止
- ガソリン暫定税率停止
- 社会保険料の年齢上限設定
👉 停止・線引き・期限
これなら白黒。
一言でまとめると
減税・社会保障は
“政策として重要”だが
“選挙争点としては最悪クラス”。
だから日本では
- 叫ばれる
- でも動かない
次、さらに踏み込めるけど
- 「財務省はどうやって争点を無力化するか」
- なぜ“財源論”は最強の封じ手なのか
- 逆に“財源論を無効化する聞き方”
どこ行く?
