Episode-007:自治体がどれくらい得をするのかモデル計算[データセンターとは]

では、中規模データセンター1施設を想定した
自治体メリットの「ざっくり現実モデル試算」をやります。

※あくまで一般的な都市部モデルです。


■ 想定モデル

  • 延床面積:30,000㎡
  • 建設費:400億円
  • IT設備:300億円
  • 土地取得:50億円
  • 合計投資額:750億円
  • 常駐雇用:40人
  • 契約電力:100MW級

① 固定資産税(最大の税源)

固定資産税:標準1.4%

対象:

  • 建物(400億)
  • 設備(300億)
  • 土地(50億)

合計課税対象:約750億円

750億 × 1.4% = 約10.5億円/年

👉 これが自治体の中核収入

※減税措置があると半減することも


② 都市計画税(都市部)

0.3%と仮定

750億 × 0.3% = 約2.25億円/年


③ 法人住民税(地方分)

利益依存なので幅あり。

仮に年間利益50億円とすると:

法人事業税・住民税で
2〜4億円規模


④ 雇用による税収

40人
平均年収700万円と仮定

住民税(約10%)
→ 2,800万円程度

👉 ほぼ誤差レベル


■ 合計(減税なしの場合)

税目年間
固定資産税約10.5億
都市計画税約2.2億
法人系地方税約3億
雇用関連約0.3億

合計:約16億円/年


■ 10年間累計

約160億円

これは中規模市の歳入としては
かなり大きい。


■ ただし重要な注意点

① 固定資産税は年々評価額が下がる
② 設備は減価償却で課税ベース縮小
③ 優遇措置で半減もあり
④ 電力増強などインフラ投資コストが自治体負担の場合あり

実効的には:

👉 年10億円前後が現実的レンジ


■ 自治体目線の本音

メリット:

  • 安定した固定資産税
  • 景気に左右されにくい
  • 大企業ブランド

デメリット:

  • 雇用が少ない
  • 電力大量消費
  • 住民理解が必要

■ 結論

データセンターは

「雇用創出型」ではなく
「税収安定型」インフラ

地方財政にとっては
“静かに稼ぐ施設”


さらにリアルにやりますか?

  • ① 印西クラス(超大型)の試算
  • ② 北海道寒冷地モデル
  • ③ 固定資産税減免した場合の損得
  • ④ 住民一人あたり換算

どこまで具体化しますか?

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