Episode-007:吉田外交の本質[日章丸事件とは]
🇯🇵 日本がエネルギー安全保障で「独自行動」を取ったらどうなるか
前提:ここで言う独自行動とは、
同盟国と足並みを揃えずに資源調達・決済・技術協力を進めること。
① 短期(1〜2年):価格は安定、外交は緊張
✅ 国内効果
- 原油・LNGの長期割安契約
- 電力価格の抑制
- 産業界(鉄鋼・化学)の競争力回復
⚠ 外交反応
- アメリカ合衆国 から説明要求
- 二次制裁の示唆
- G7内での孤立感
日本は金融・保険・海運がドル圏依存。
“金融の蛇口”を握られている構造が最大の弱点。
② 中期(3〜5年):金融と技術がボトルネック
- LNG船・保険の制約
- 半導体・エネルギー設備の輸出管理強化
- 格付け圧力・投資減少
日本は資源大国ではないため、
供給元が分散できなければ交渉力は限定的。
③ 成功する条件
1️⃣ 調達先の多角化(中東・豪州・東南アジアなど)
2️⃣ 円建て・非ドル決済の部分拡大
3️⃣ 国内電源の強化(原子力再稼働・再エネ+蓄電)
4️⃣ 同盟管理の高度化(全面対立を避ける)
つまり“完全独立”ではなく、
戦略的な部分自立が現実的。
④ 失敗パターン
- 単一国に依存
- 感情的外交
- 国内合意不足(政権交代で方針転換)
- 金融インフラ対策なし
この場合、
価格は一時的に下がっても
投資減少 → 円安 → エネルギー再高騰
という逆流が起き得る。
⑤ 吉田路線との関係
吉田茂 の戦略は
「同盟に乗り、経済を伸ばす」。
独自行動はその修正。
完全転換ではなく、
“同盟内自立”か“同盟外自立”かで結果は大きく変わる。
🔎 結論
日本が独自行動を取れば、
- 短期:価格安定の可能性
- 中期:金融・外交圧力
- 長期:経済圏ポジションの再定義
問題は「やるかどうか」よりも、
どの程度、どの分野で、どのタイミングでやるか
です。
2030年シナリオで
「原油」「LNG」「原子力」「再エネ」別に分解しますか?
