Episode-001:本当に南海トラフ予知は可能か?[DONETシステム解説]
今日は 2026年2月21日 です。
■ 結論
南海トラフ地震の“日時を特定する予知”は、現在の科学では不可能です。
ただし――
「発生確率を評価する」「異常を早期に検知する」ことは可能 です。
■ なぜ“予知”は難しいのか?
対象は 南海トラフ。
ここではフィリピン海プレートが沈み込み、巨大地震を繰り返しています。
問題は:
- 地震は地下深部で起きる
- 破壊開始の瞬間は極めて急激
- 前兆が必ずしも現れない
つまり
「いつ・どの規模で・どこから破壊が始まるか」
を事前に断定するのは不可能に近いのです。
■ ではDONETは何をしているのか?
海洋研究開発機構 が運用する
DONET(海底観測網) は
- スロースリップ(ゆっくり滑る現象)
- 海底地殻変動
- 津波初期変化
をリアルタイム観測します。
これは
🔹「予知」ではなく
🔹「異常検知と即時警報」
に近い仕組みです。
■ 予知に一番近づく可能性があるのは?
現在、研究されているのは:
① スロースリップの増加
巨大地震前に活動が変化する可能性。
② プレート間のひずみ蓄積
長期的な確率評価(政府の30年確率など)。
③ 前震パターン解析
ただし必ずしも前震があるとは限らない。
■ 現実的な答え
| 種類 | 現在の可能性 |
|---|---|
| 日時を特定 | ❌ 不可能 |
| 数日〜数週間前に警告 | ❌ ほぼ不可能 |
| 長期確率評価 | ✅ 可能 |
| 発生直後の超早期検知 | ✅ 可能(数秒〜) |
■ 本質的な問題
地震は「カオス系」に近い現象。
臨界点を超えた瞬間に一気に破壊が始まります。
例えるなら
山に積もった雪崩の最後の一粒がいつ落ちるかを当てるようなもの。
■ では、私たちは何をすべきか?
予知を期待するよりも:
- 耐震化
- 津波避難計画
- 初動10秒の行動訓練
これが最も効果的です。
もしよければ次は:
・南海トラフは「連動型」になるのか?
・最悪シナリオ(M9級)は現実的か?
・経済被害はどこまで想定されているか?
どこまで掘り下げますか?
