Episode-005:血圧よりも認知症と強く関係する血液指標[認知症と血圧の関係]
2026年3月6日確認
近年の研究では、血圧よりも血液の代謝状態のほうが
認知症、とくに アルツハイマー病 と強く関係する可能性が指摘されています。
代表的な血液指標を整理します。
認知症と強く関係すると言われる血液指標
① HbA1c(平均血糖)
最も研究が多い指標です。
HbA1cが高いと
- 脳の血管障害
- 神経炎症
- アミロイド蓄積
が増えやすいとされています。
目安
- 5.0〜5.4:理想
- 5.5〜5.9:注意
- 6.0以上:リスク上昇
糖尿病になると
認知症リスクは約1.5〜2倍と報告されています。
② 空腹時インスリン
最近特に注目されています。
インスリンが高い状態(インスリン抵抗性)は
- 脳のエネルギー代謝低下
- 神経細胞の機能低下
を起こすと考えられています。
このため研究者の中には
アルツハイマー=脳の糖尿病
と呼ぶ人もいます。
③ 中性脂肪(トリグリセリド)
高いと
- 血管炎症
- 動脈硬化
- 脳血流低下
につながります。
特に
中性脂肪が150以上
は注意とされています。
④ HDLコレステロール
いわゆる「善玉コレステロール」。
低いと
- 血管修復能力低下
- 脳血流悪化
につながります。
理想
- 男性:50以上
- 女性:60以上
⑤ CRP(炎症マーカー)
慢性炎症は
- 神経細胞破壊
- アミロイド蓄積
を促進すると言われています。
高い人ほど
認知機能低下のリスクが高い傾向があります。
実は一番重要と言われる組み合わせ
研究者がよく見るのは
中性脂肪 ÷ HDL
です。
この値が
- 2以下 → 良好
- 3以上 → インスリン抵抗性疑い
と言われます。
この指標は
- 糖尿病
- 心疾患
- 認知症
すべてと関連するとされています。
認知症予防の観点で理想の血液状態
目安
- HbA1c:5.0〜5.4
- 中性脂肪:100以下
- HDL:60以上
- TG/HDL:2以下
こういう状態は
- 血管
- 脳
- 代謝
すべてに有利とされています。
もし興味があればですが、
認知症研究では最近
「認知症になりにくい人の血液パターン(日本人データ)」
がかなりはっきりしてきています。
実は昔の日本食にかなり近い結果になっています。
