
2026年3月12日
「石油備蓄」とは、石油供給が止まったり価格が急騰したりしたときに備えて、国や企業があらかじめ原油や石油製品を貯めておく仕組みです。エネルギー安全保障の重要な柱になっています。
石油備蓄の3つの種類
多くの国では次の3つを組み合わせています。
1. 国家備蓄
政府が管理する備蓄。
戦争・中東危機・供給ショックなどのときに放出します。
日本では
- 約90日分以上の備蓄があります。
これは主に
- JOGMEC
などが管理しています。
2. 民間備蓄
石油会社が法律で義務付けられている備蓄。
日本では
- 約70日分
を石油会社が持つ必要があります。
3. 共同備蓄
産油国と共同で日本国内に原油を置く仕組み。
例
- サウジアラビアの原油を日本の基地に保管
有事の際は日本が優先利用できます。
日本の石油備蓄量
日本は世界でもトップクラスです。
合計
約230日分以上
内訳
- 国家備蓄:約90日
- 民間備蓄:約70日
- 共同備蓄:約60日
これは輸入依存国としてはかなり厚い備えです。
石油備蓄が始まった理由
きっかけは
- 第一次オイルショック
- OPEC
による石油供給制限です。
この時、日本は石油不足で
- ガソリンスタンド閉鎖
- トイレットペーパー買い占め
などの社会混乱が起きました。
そのため先進国は
- 最低90日分の備蓄
を持つことを決めました(国際ルール)。
石油備蓄はどこにあるのか
日本は主に次の場所にあります。
- 地下岩盤タンク
- 地下空洞
- 海上タンク
代表的基地
- 白島石油備蓄基地(世界最大級の海上備蓄)
- 苫小牧東部国家石油備蓄基地
- 串木野国家石油備蓄基地
実は日本は「世界最強レベルの備蓄国家」
理由は3つあります。
- 輸入依存が高い(90%以上)
- 災害が多い
- 海上輸送に依存
そのため
世界でも最も大きい石油備蓄体制の国の一つです。
もしよければ次のテーマも解説できます。
(かなり面白い話です)
- 日本の石油備蓄はどれくらい世界トップレベルなのか
- もし中東が止まったら日本は何日持つのか
- 実は日本の石油備蓄は「軍事戦略」でもある理由
- 石油より危険な「LNG備蓄問題」(日本の弱点)