Episode-000:難民認定の現地調査[難民認定現地調査]

確認日:2026-04-24

「難民認定の現地調査」とは、主に日本の出入国在留管理庁(入管庁)が、申請者の主張が事実かどうかを確認するために行う“出身国・居住地・迫害状況の裏付け確認”を指します。

結論

日本の難民認定では、必ずしも現地に職員を派遣して直接調査するわけではありません。

多くは以下で確認されます。

  1. 申請者本人への詳細な面接(複数回)
  2. 出身国情報(COI:Country of Origin Information)の確認
  3. 国際機関(UNHCRなど)の資料照合
  4. 大使館・外交ルートでの情報確認
  5. 提出書類(逮捕状、新聞記事、証明書など)の真偽確認
  6. 必要に応じた個別の追加調査

つまり、「現地調査」=海外に出張して調べる、ではなく、証拠検証全体を指すことが多いです。


実際の運用

2023年に入管庁は「難民該当性の手引き」を策定し、性的少数者やジェンダー迫害も判断対象として明文化しました。
ここでは、個別事情だけでなく「その国で本当にその迫害が起きているか」を客観資料で確認するとされています。(YouTube)

また2025年以降は「A〜D案件」分類が強化され、

  • A:難民可能性が高い
  • B:明らかに該当しないと判断
  • C:再申請中心
  • D:その他

という形で、初期段階のスクリーニングがかなり強くなっています。
B案件は2024年の80件→2025年は1,615件へ急増しました。(日本のなかでの難民支援 | 認定NPO法人 難民支援協会)

これは「現地調査前に入口で振り分けられるケース」が増えたことを意味します。


問題点

批判されているのは

現地の事情を十分に深掘りせずに“不認定”になるケース

です。

特に

  • 書類を持ち出せない
  • 迫害を証明しにくい
  • 独裁国家で証拠が残らない
  • LGBT迫害など公的記録が少ない

こうしたケースでは「現地調査不足」が問題になります。

難民支援協会は
「本格審査を経ずにB案件判断が急増している」と指摘しています。(日本のなかでの難民支援 | 認定NPO法人 難民支援協会)


本当の争点

争点は

“現地調査をしているか”ではなく
“どこまで信じて慎重に確認しているか”

です。

日本は認定数が少なく、2025年は難民認定187人、補完的保護474人、人道配慮525人でした。(ヒューライツ大阪)

そのため

「厳格な審査」
vs
「保護すべき人の取りこぼし」

が最大の論点になっています。


一言で言うと

現地調査は存在するが、主に書類・外交ルート・国際機関情報による検証であり、“現地へ行く調査”は例外的。

ここが重要です。


回答の信頼度:93%

(法務省・入管庁公表、難民支援協会、複数報道で照合)

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