Episode-000:月は人工物?
「月は宇宙人によって作られた人工物ではないか」という説は、SF映画のようなロマンがあり、オカルトや陰謀論の界隈では昔から根強い人気があります。
しかし、現在の科学的な結論としては、月は自然に形成された天体であるというのが定説です。
なぜ「人工物説」が生まれたのか、そして科学的にはどう説明されているのか、主な論点を整理しました。
1. なぜ「人工物」と言われることがあるのか?(主な根拠と反論)
「月は怪しい」と主張する人々は、主に以下のポイントを挙げることが多いです。
- 大きさと距離の偶然: 太陽の直径は月の約400倍ですが、地球からの距離も太陽は月の約400倍遠くにあります。そのため、地球から見ると太陽と月がほぼ同じ大きさに見え、完璧な「皆既日食」が起こります。これが「意図的に配置されたのではないか」と言われる理由です。
- 空洞説(鐘のように響く): アポロ計画で月面に地震計を設置し、人工的に振動を与えた際、月が「鐘のように1時間以上も響き続けた」という記録があります。ここから「内部が空洞、つまり巨大な金属船なのではないか」という説が飛び出しました。
- 常に同じ面を向けている: 月は自転と公転の周期が完全に一致しているため、地球からは常に同じ面しか見えません。これも「監視されている」といった憶測を呼びました。
2. 現代科学による「自然天体」としての説明
科学者たちは、上記の不思議な現象を以下のように説明しています。
- 巨大衝突説(ジャイアント・インパクト説): 現在最も有力な説です。約45億年前、原始地球に火星ほどの大きさの天体が衝突し、その破片が固まって月になったと考えられています。月面から持ち帰った岩石の成分が地球の岩石と酷似していることが、この説を裏付けています。
- 響く理由は「乾燥」: 月が長く響くのは、内部が空洞だからではなく、月が極めて乾燥しているからです。地球のように岩石の隙間に水が含まれていると、振動はすぐに吸収されますが、カラカラに乾いた月の岩石の中では振動が減衰せずに伝わり続けるのです。
- 潮汐ロック: 同じ面を向けているのは「潮汐ロック」という物理現象です。地球の重力が月の自転にブレーキをかけ、長い年月をかけて公転周期と同期したもので、土星や木星の衛星など、他の天体にも多く見られる自然な現象です。
結論
月にはまだ解明されていない謎(月の裏側の地形の違いなど)はありますが、岩石組成や物理的な挙動を見る限り、**「巨大な自然の岩石」**であることは間違いありません。
もし月が人工物だとしたら、それを作った文明の痕跡や、物理法則に反する明確な証拠が見つかるはずですが、これまでの探査でそのようなものは発見されていません。
月についてもっと詳しく知りたい特定のトピック(例えば、アポロ計画の捏造説への反論や、最新の月探査プロジェクト「アルテミス計画」など)はありますか?

