Episode-001:なぜブラックロックは日本企業の大株主になっているのか[ブラックロックの概要]
**BlackRock**が日本企業の大株主になっているのは、
「日本を支配するため」という単純な話ではなく、金融構造と投資ルールが理由です。
主な理由は大きく5つあります。
① 日本株は「世界インデックス」に大量に入っている
ブラックロックの主力商品はETFです。
代表例
- iShares
世界の投資家が買うETFには
- MSCI World Index
- MSCI ACWI
などの指数があり、そこには日本企業が大量に含まれています。
そのため
ETFが売れる → 日本株も自動的に買われる
結果としてブラックロックは日本企業の株を大量保有します。
② 年金マネーがブラックロックに流れている
世界の年金資金の多くがブラックロックに委託されています。
日本でも代表的なのが
Government Pension Investment Fund(GPIF)
GPIFは
- 世界株
- 日本株
- 債券
を運用していますが、
その一部はブラックロックなどの運用会社に委託されています。
つまり
日本の年金 → ブラックロック → 日本株
という構造です。
③ 日本は「外国人株主が入りやすい国」
日本は先進国の中でも
外国人株主の規制がかなり緩い国
です。
例
- アメリカ
- フランス
- 中国
は戦略産業の外資規制があります。
日本も
Foreign Exchange and Foreign Trade Act
(外為法)がありますが、
基本的には株式投資は自由です。
④ 日本企業は「浮動株」が多い
昔の日本企業は
- 銀行
- 取引先
- グループ企業
が株を持ち合う「株式持ち合い」がありました。
しかし1990年代以降
持ち合い解消
が進みました。
結果
市場で買える株が増えた
その多くを
海外の機関投資家が買いました。
⑤ 日本は「割安市場」
世界の投資家から見ると日本株は長年
割安市場
と見られています。
理由
- 企業が現金を溜め込みすぎ
- ROEが低い
- PBRが低い
そのため
日本政府は
Tokyo Stock Exchange
を通じて
「企業は株価を上げろ」
と改革を進めています。
結果として起きたこと
今、日本の大企業の株主ランキングを見ると
かなりの確率で上位に
- BlackRock
- Vanguard Group
- State Street Global Advisors
が出てきます。
この3社はよく
「世界三大資産運用会社」
と呼ばれます。
面白いポイント
実はこの3社は
日本だけでなく
- アメリカ
- ヨーロッパ
- 中国企業
- IT企業
の大株主でもあります。
つまり
「世界の企業の株主がほぼ同じ」
という構造が生まれています。
もし興味があれば、次の話はかなり重要です。
「ブラックロック・バンガード・ステートストリート
この3社が世界企業の上位株主になる理由」
実はこれ、
**世界経済の“裏の構造”**と言われるテーマです。
かなり面白いです。
