Episode-001:​神道指令とは?[GHQによる戦後日本改革]

「神道指令(しんとうしれい)」を一言でいうと、GHQが戦後の日本に対して「国家と神道を完全に切り離せ」と命じた命令のことです。

正式名称は「国家神道、神社神道ニ対スル政府ノ保証、支援、保全、監督並ニ弘布(こうふ)ノ廃止ニ関スル件」といい、1945年12月15日に出されました。

具体的にどのような内容だったのか、ポイントを整理して解説します。


1. 「国家神道」の廃止

戦前、神道は単なる「宗教」ではなく、国家の公的な行事や教育の基盤(国家神道)とされていました。GHQは、これが日本人の軍国主義や超国家主義を支える柱になっていたと考え、これを徹底的に解体しようとしました。

  • 公金支出の禁止: 政府が税金を使って神社を支援したり、維持したりすることが禁止されました。
  • 神祇院(じんぎいん)の廃止: 神社を管理していた政府機関が解体されました。
  • 公務員の参拝禁止: 公務員が「公的な資格」で神社を参拝したり、儀式を行ったりすることができなくなりました。

2. 教育現場からの排除

教育を通じた国家神道の浸透を防ぐため、厳しい制限が設けられました。

  • 教科書の修正(墨塗り): 教科書から「天照大神(あまてらすおおみかみ)」を天皇の祖先として歴史的事実のように教える記述や、軍国主義的な神話が削除されました。
  • 学校での礼拝禁止: 校内にあった「奉安殿(ほうあんでん)」などの宗教的施設が撤去され、学校行事としての神社参拝も禁止されました。

3. 禁止された用語とシンボル

特定の言葉が、公文書や教育の場で使えなくなりました。

  • 「大東亜戦争」や「八紘一宇(はっこういちう)」: これらの言葉は軍国主義を煽るものとして使用が禁止されました。
  • 神道的なシンボルの撤去: 公共施設から神棚などが撤去されました。

💡 この指令がもたらした変化

この指令によって、日本の神社のあり方は劇的に変わりました。

項目指令の前(戦前)指令の後(戦後)
神社の立場国家の公的な施設民間の「宗教法人」
運営資金国や自治体の予算信者の寄付(お布施)
政治との関係政教一致(一体化)政教分離(完全に切り離す)

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