Episode-002:なぜモンゴル人は牛乳を飲めるのに日本人は苦手なのか[牛乳の消費量の変化]
結論から言うと、
**「牧畜文化が何千年も続いたかどうか」**が最大の違いです。🐄
モンゴルでは牛乳(乳製品)が主食レベルの食料だったため、
大人でも牛乳を消化できる遺伝子が強く広がりました。
① モンゴルは「乳の文明」
Mongolia では昔から遊牧生活です。
家畜
- 馬
- 牛
- 羊
- ヤギ
- ラクダ
ここから大量の乳製品を作ります。
代表例
- Airag(馬乳酒)
- Aaruul(乾燥チーズ)
- Tarag(ヨーグルト)
草原では
- 穀物が少ない
- 野菜が少ない
つまり
乳製品=主要カロリー源
でした。
② 牛乳が飲める人ほど生き残った
遊牧社会では
牛乳を飲める人
→ 栄養が多い
→ 生存率が高い
→ 子孫が増える
この自然選択によって
牛乳を消化できる遺伝子が広がりました。
この現象は
Lactase persistence
(ラクターゼ持続)と呼ばれます。
③ 日本は「農耕文明」
一方
Japan は全く逆です。
主食は
- 米
- 魚
- 大豆
家畜はほぼ食用に使われませんでした。
理由
- 仏教の影響(肉食制限)
- 田んぼ中心の農業
- 家畜飼育に向かない地形
つまり
牛乳を飲む必要がなかった。
④ 日本人に乳糖不耐が多い理由
牛乳を飲む文化がほぼ無かったため
遺伝子進化が起きなかった
結果
日本人の多くは
Lactose intolerance
(乳糖不耐)
割合
約60〜70%
⑤ ただしモンゴル人も実は完全ではない
実は面白い研究があります。
モンゴル人は
牛乳を完全に消化できる人はそこまで多くない
その代わり
乳を
- 発酵
- 乾燥
- チーズ化
して食べます。
つまり
文化で消化問題を解決したとも言えます。
人類史の大きな分かれ道
大きく2タイプに分かれます
牧畜文明
- Mongolia
- Kazakhstan
- Finland
→ 牛乳文化
農耕文明
- Japan
- China
- Vietnam
→ 牛乳文化が弱い
実はここからさらに面白い話があります。
「なぜ日本の学校給食は牛乳なのか」
(これは実は戦後のアメリカ政策が関係しています)。
歴史的にかなり面白い話です。🥛
