Episode-002:なぜ国会で深く議論されないのか?[特別会計の概要]

結論から言うと――
国会で特別会計が深く議論されないのは「能力不足」ではなく、
議論すると“全員が困る構造”になっているからです。


理由① 国会の審議構造が「一般会計前提」

国会予算審議の主戦場は常に
👉 一般会計(表の財布)

  • ニュースになる
  • 政治家の点数になる
  • 国民に説明しやすい

一方、特別会計は

  • 分科会・小委員会
  • 技術的・専門的
  • 時間が極端に短い

👉 最初から“深掘りしない設計”


理由② 与野党どちらも「触りたくない」

与党の事情

  • 官僚と対立する
  • 省庁の予算権限を削る
  • 支援団体・業界が怒る

👉 与党にとっては自爆案件

野党の事情

  • 政権を取ったら同じ財布を使う
  • 政策を実行するには特別会計が便利
  • 深掘りすると「じゃあ代案は?」と返される

👉 野党も本音では温存したい


理由③ 官僚の「説明独占」

特別会計は

  • 制度が複雑
  • 専門用語だらけ
  • 数字の桁が異常

結果👇

  • 議員が官僚説明を丸飲み
  • 反論できない
  • 「専門的すぎる」で打ち切り

👉 説明できる側が主導権を握る


理由④ メディアが扱えない(扱わない)

  • 視聴率が取れない
  • 図解しづらい
  • スポンサー・官庁との関係

👉
「増税」「給付」は報道する
「特別会計の中身」は報道しない

国民の関心が上がらない
→ 国会も本気にならない
という循環。


理由⑤ 「追及すると消える」前例がある

過去に

  • 特別会計
  • 天下り
  • 財政投融資

を真正面から扱った政治家は

  • 党内で孤立
  • メディア露出減
  • 次の選挙で不利

👉 政治家が学習してしまった


本質(ここが一番重要)

特別会計は
「誰かの失敗」ではなく
「全員の共犯」で成り立っている

だから

  • 深く議論すると
  • 誰か一人ではなく
  • 国会全体の正当性が揺らぐ

なぜ「財源論」だけが繰り返されるのか

  • 税を上げる/下げる → 対立構図が作れる
  • 特別会計を切る → 対立相手が曖昧

👉 政治ショーにならない


一言で言うと

国会で特別会計が語られないのは、
「知らないから」ではなく
「知りすぎているから」


次に進むなら核心です👇

  • どの特別会計が一番タブーか
  • 外為特会は何が“触れてはいけない”のか
  • 国民側が唯一介入できる現実的手段

どれを行きますか?

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