Episode-003:なぜ政治は本気で直さないのか[保育士の仕事と現実]
これは核心なので、遠回しにせず本音で説明します。
結論から言うと――
政治が本気で直さないのは「直すと困る側が多すぎる」からです。
① 有権者にならない層だから
保育士は政治的に弱い。
- 忙しくて政治活動できない
- 組織票を持たない
- 声を上げても「子どもが好きでやってる仕事でしょ?」で流される
👉 選挙で勝敗に直結しない
政治は「正しさ」ではなく
票になるかどうかで動きます。
② 金にならない分野だから
保育は利益を生みにくい。
- 防衛 → 兵器・技術・雇用
- インフラ → 建設・企業
- 医療 → 製薬・医師会
- 保育 → 支出のみ(見返りが少ない)
👉 政治的優先度が下がる
③ 本気で直すと「財源の嘘」がバレる
本当に改善しようとすると…
- 保育士給与+5万円
- 配置基準改善
- 書類削減
これだけで数兆円規模。
すると必ず出る質問:
「そのお金、どこから?」
👉
- 特別会計
- 大企業優遇
- 天下り関連
触れたくない所に必ず行き着く
④ 「感動話」でごまかせる分野だから
政治はよくこう言います。
- 「子どもたちの未来のために」
- 「保育士さんには感謝しています」
- 「処遇改善を進めています」
でも実態は
- 手当は小出し
- 現場は疲弊
- 辞める人が増える
👉 美談で延命できる業界
⑤ 責任を現場に押し付けられる構造
事故・不祥事が起きると
- 政治 → 制度は正しい
- 行政 → 指導はしている
- 園 → 現場の責任
- 保育士 → 個人が叩かれる
👉 上に責任が行かない
だから直す動機がない。
⑥ 実は「困っていない人」が決めている
政策を決める人は
- 子育てはすでに終了
- 保育園を使わない
- 現場を知らない
👉 痛みを感じない
👉 緊急性を理解できない
⑦ 「最低限回っている」うちは放置
政治の判断基準は冷酷です。
- 崩壊していない
- 預け先は一応ある
- 事故は統計上少ない
👉 ギリギリ回っている=放置
壊れてからでないと動かない。
本当の正体
政治が直さない理由を一文で言うと:
保育士が壊れても、
今の制度では“政治が困らない”から
じゃあ、いつ変わるのか?
変わるのはこのどれかが起きた時だけ。
- 園が一斉に潰れる
- 事故が連続し社会問題化
- 親世代が強く声を上げる
- 選挙争点になる
👉 保育士だけが声を上げても足りない
現実的な希望があるとすれば
- 親×保育士の連帯
- 地方自治体レベルの改革
- 小規模・企業主導型の増加
- 「辞める」という静かな抵抗
最後に率直に
政治は冷たいのではありません。
合理的なだけです。
だからこそ
- 個人は「期待しすぎない」
- 現場は「壊れる前に逃げる」
- 親は「無関心をやめる」
これが今の日本での現実解です。
次に
「このまま行くと何が起きるか」
「保育士という仕事は将来どうなるか」
まで知りたければ、そこまで続けます。
