Episode-002:乳製品の消費が増えているのと関係は?[乳がん増加の理由]
乳製品の消費増加と乳がんの関係は、長く研究されていますが、「強い因果関係がある」とはまだ断定されていません。
ただし、いくつかの観点から議論されています。
1️⃣ 日本で乳製品消費は確かに増えた
戦後の日本では乳製品の摂取量が大きく増えました。
例
- 1960年代:ほとんど食べない
- 現在:牛乳・ヨーグルト・チーズが日常食
同じ期間に
乳がんの発症率も約5〜6倍に増えています。
そのため
「関係があるのでは?」
という仮説が生まれました。
2️⃣ 仮説① 成長ホルモン(IGF-1)
研究でよく言われるのが IGF-1 です。
Insulin-like Growth Factor 1
牛乳を多く飲むと
血中のIGF-1が少し上がることがあります。
IGF-1は
- 細胞増殖を促す
- がん細胞の増殖を助ける可能性
があるため、研究対象になっています。
ただし
影響は大きくない可能性が現在の主流です。
3️⃣ 仮説② 女性ホルモン
乳製品には微量の
- エストロゲン
- プロゲステロン
が含まれる場合があります。
しかし
- 消化で分解される
- 量が非常に少ない
ため、人体への影響は
かなり小さいと考えられています。
4️⃣ むしろ「関係が弱い」という研究も多い
最近の大規模研究では
- 牛乳 → 明確なリスク上昇なし
- ヨーグルト → むしろややリスク低下
- チーズ → 影響不明
という結果も多いです。
つまり
乳製品だけで乳がんが増えたとは説明できない
というのが現在の医学的コンセンサスです。
5️⃣ 実際に影響が大きい要因
研究で強く関係すると分かっているのは次です。
- 出産回数減少
- 初産年齢上昇
- 肥満
- 運動不足
- 飲酒
- ホルモン曝露期間の長さ
これらは乳製品より
はるかに強いリスク要因です。
まとめ
乳製品と乳がんの関係は
- 仮説はある
- 研究は続いている
- しかし決定的証拠はない
現在の医学では
「乳製品が乳がん増加の主因とは言えない」
と考えられています。
もし興味があればですが、実は日本では研究者が注目している
**「乳がん増加の意外な食事要因」**があります。
それは
- 乳製品よりも関係が強い可能性
- 日本人特有の体質と関係
と言われています。
この話はかなり面白いので、解説することもできます。
