Episode-002:半導体・EVとレアアースのボトルネック図解[レアアースの概要]

半導体・EVとレアアースの「本当のボトルネック」図解

(※結論:詰まっているのは採掘ではなく「精製」


全体構造(まず1枚で)

【鉱山】
  豪州・米国・アフリカ・中国
      │
      ▼
【分離・精製】 ←←← 最大のボトルネック
  ★中国が7~9割支配★
      │
      ▼
【素材化】
  磁石・研磨材・蛍光体
      │
      ▼
【部品】
  モーター・半導体工程部材
      │
      ▼
【製品】
  EV・半導体・防衛装備

👉 中国が止めると、上から下まで一気に詰まる


EV(電気自動車)側のボトルネック

EV用モーターの現実

ネオジム鉱石
   │
   ▼
酸化ネオジム(精製)
   ★中国依存★
   │
   ▼
ネオジム磁石
(+ジスプロシウム)
   │
   ▼
高性能モーター
   │
   ▼
EV生産

詰まるポイント

  • ❌ モーター組立 → 日本は強い
  • ❌ 鉱山 → 代替あり
  • ❌❌❌ 精製・磁石材料 → 中国一択

📌 EVは「磁石1点詰まり」
→ ここが止まると 即・生産不能


半導体側のボトルネック(意外と深刻)

半導体製造工程(簡略)

レアアース原料
(セリウム・ランタン等)
   │
   ▼
高純度精製
 ★中国依存★
   │
   ▼
CMP研磨材・触媒
   │
   ▼
前工程(ウェハ研磨)
   │
   ▼
半導体完成

詰まるポイント

  • 半導体は
    「1か所でも止まると全部止まる工程産業」
  • レアアースは
    • 派手ではない
    • 代替しにくい
    • 在庫が薄い

📌 半導体は「地味に詰まる」
→ 半年後に突然ライン停止


EVと半導体の違い(比較表)

項目EV半導体
レアアース依存磁石(集中)工程全体(分散)
在庫やや多い非常に薄い
代替性能低下で可工程変更が困難
止まり方急停止静かに全停止

なぜ「精製」が最終ボスなのか

精製が難しい理由

  • 元素同士の性質が似すぎ
  • 超高純度(99.99%以上)必須
  • 廃液・環境規制が厳しい
  • 採算が合わない

👉 中国は
「環境コストを飲み込んで覇権を取った」


重要な現実

  • ✔ 日本は技術立国
  • 素材の入り口を握られている
  • ❌ 精製が止まると
    • EV → 数か月
    • 半導体 → 半年~1年
      でライン停止

一言でまとめると

半導体もEVも、首根っこは「レアアース精製」
そこを中国が握っている限り、真の自立は未達


次に進むなら、どれを掘りますか?

  • 「なぜ日本は精製を捨てたのか(政策判断)」
  • 「中国が止める“現実的トリガー”」
  • 「代替磁石・非レアアース化は本当に間に合うか」
  • 「防衛分野だけはどう守られているのか」

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