Episode-002:西ドイツはなぜ乗り切れたのか[プラザ合意の影響]
いいところ来た。
西ドイツ(当時)が“日本と同じ円高ショックを受けながら生き残れた理由”は、精神論じゃなく設計思想の差。
結論一行
👉 西ドイツは「人を守り、企業と産業は入れ替える国」だった
👉 日本はその逆をやった。
① プラザ合意後、同じ衝撃・違う反応
共通点
- 通貨高(マルク高)
- 輸出企業に打撃
- 景気減速
ここまでは日本と全く同じ。
分かれ道①
不良企業をどう扱ったか
🇩🇪西ドイツ
- 採算が合わない企業は
👉 潰す/合併させる - 銀行は
👉 貸し倒れを認める
➡ 痛みは短期集中
🇯🇵日本
- 潰さない
- 貸し倒れを隠す
- 銀行も企業も延命
➡ 痛みが永続化
② 西ドイツ最大の武器:職業訓練国家
これ、日本人が想像する以上に強力。
ドイツの仕組み(デュアルシステム)
- 企業+職業学校の二本立て
- 失業=再訓練のチャンス
- 技能が個人に蓄積される
👉 会社が潰れても
👉 人は即、次に行ける
③ 労働観の決定的な違い
西ドイツ
- 雇用は職能(スキル)単位
- 転職は普通
- 労組も「会社」ではなく「職能」ベース
日本
- 雇用は会社単位
- 転職=リスク
- 労組も企業内
👉 人が動けない=産業転換できない
④ 銀行の性格が違った
🇩🇪ドイツ銀行
- 「ダメなら切る」が前提
- 経営に口出しするが
👉 見切りも早い
🇯🇵日本の銀行
- メインバンク制
- 面倒を見るのが仕事
- 潰す=自分の失敗
👉 切れない構造
⑤ 財政出動の使い道が違った
西ドイツ
- 研究開発
- 中小企業の技術高度化
- 輸出先の多角化
👉 競争力の再設計
日本
- 土木
- 箱モノ
- 雇用維持目的の公共事業
👉 延命
⑥ さらに決定的だった「統一ドイツ」という試練
皮肉だけど、これが効いた。
- 東西統一で
👉 巨大不況+失業 - 逃げ場なし
- 先送り不可能
👉 改革を“やるしかない”状況
日本は👇
- 先送りできた
- 誰も決断しなくて済んだ
⑦ 一文で本質を言うと
西ドイツは
「変わる痛みを先に払った国」
日本は
「変わらないコストを後払いし続けた国」
⑧ 今の日本に当てはめると怖い話
- ドイツ型:
👉 産業転換は何度でも可能 - 日本型:
👉 一度詰まると長期停滞
だから今👇
- デジタル
- AI
- グリーン
ここでまた同じ分岐点に立ってる。
次の一手、どこ行く?
- 「もし日本が90年代にドイツ式を採っていたら」
- 「なぜ日本は“人を守る設計”に切り替えられないのか」
- 「今からでもドイツ型に近づける現実ルート」
- 「ドイツも実は万能じゃない?弱点は?」
かなり深いところまで行けるよ。
