Episode-002:EUは将来的に“超国家”になるのか?[ユーロポール 2026]
2026年2月20日
結論から言うと、EUが完全な「超国家」になる可能性はゼロではないが、短中期ではハードルが非常に高いです。
ただし「部分的な超国家化」はすでに進んでいます。
■ そもそも“超国家”とは?
超国家=
加盟国より上位に立つ統一政府が
- 外交
- 軍事
- 財政
- 立法
- 司法
を一元的に握る体制。
アメリカ合衆国のような「連邦国家」に近い形です。
■ すでに超国家的な要素はある
EUには以下の仕組みがあります:
- 共通通貨ユーロ(欧州中央銀行が管理)
- 共通議会(欧州議会)
- 共通裁判所(欧州司法裁判所)
- 国境自由化(シェンゲン協定)
これは国家主権の一部をEUに移している状態です。
つまり
**すでに“半分超国家”**とも言えます。
■ しかし決定的に足りないもの
超国家になるために必要なのは:
① 共通軍
EU軍は存在しません(NATO依存)
② 完全な財政統合
税制は各国主権のまま
③ 外交の完全統一
対中・対ロ政策でも温度差あり
④ 国民意識
「EU国民」というより
「フランス人」「ドイツ人」という意識が強い
■ ブレグジットが示したもの
ブレグジット は
「統合への反発」が現実化した例。
これが示したのは:
- 統合は不可逆ではない
- 国民投票で離脱可能
- ナショナリズムは依然強い
■ 今後のシナリオ(現実的)
🟢 シナリオ1:ゆるやかな連邦化(最も可能性高)
防衛・エネルギー・安全保障だけ統合強化。
🟡 シナリオ2:多層EU
統合を深める国と緩い国に分かれる。
🔴 シナリオ3:危機による一気の連邦化
戦争や金融危機が引き金。
■ 2035年までの現実予測
完全な「EU合衆国」は可能性低い。
しかし:
- 防衛共同化
- 財政ルールの強化
- デジタル監督権の拡大
このあたりは進む可能性が高い。
■ 本質
EUは「理想から生まれた国家実験」です。
問いはこうなります:
欧州は“国家”を超えられるのか?
それとも歴史的民族国家に回帰するのか?
さらに深掘りするなら:
- 🇪🇺 EU軍は本当に作られるのか?
- 🇩🇪 ドイツが事実上の主導国になるのか?
- 🇫🇷 フランスの核戦力はEU共有される?
- 🇺🇸 アメリカが弱体化したらEUは統合加速する?
どの角度でいきますか?
