Episode-003:なぜ「国会が決めている感じがしない」のか[国会と役割と仕組み]

2026年2月27日

多くの人がそう感じるのは、「見えている場面」と「実際に決まる場面」が違うからです。


① 法案の“設計”は国会の外で進む

法律の多くは、各省庁(例:財務省 など)が原案を作り、内閣として国会に提出します。
条文の細部や制度設計は、提出前の段階でほぼ固まっています。

中心となるのは 日本国会 ですが、
設計の初動は行政側という構図です。

→ 国会は「ゼロから作る場」よりも「修正・承認する場」になりやすい。


② 与党内で事前に方向が決まる

多数を持つ与党では、党内の会議や部会で実質的な調整が行われます。
国会本会議は「最終確認」の場に見えることもあります。

→ 表での議論より、水面下の合意形成が大きい。


③ 情報と専門性の差

議員は選挙で入れ替わりますが、官僚は長期にわたり専門分野を担当します。
データ・法解釈・過去の経緯などは行政側に蓄積されます。

→ 議論の土台そのものを官僚が用意する構図になりやすい。


④ メディアに映るのは「対立」だけ

報道では、激しい質疑や政争が強調されます。
しかし実際の政策形成は、地味な委員会や非公開の調整で進みます。

→ 「決めている」瞬間が見えにくい。


⑤ 三権分立の構造

日本は

  • 立法:日本国会
  • 行政:内閣
  • 司法:最高裁判所

と分かれています。
行政が強く見える時期は、「国会が弱い」と感じやすくなります。


■ 本質

制度上の最終決定権は国会にあります。
しかし、

  • 設計は行政
  • 調整は与党内
  • 執行は官僚

という分業構造のため、
国会単体で全てを動かしているようには見えないのです。


さらに踏み込みますか?

・この構造は民主主義として健全か
・国会が本当に主導権を持つには何が必要か
・海外(米国や英国)との違い

どこまで掘りますか?

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