Episode-003:イエズス会とフリーメイソンの関係(対立の歴史)[イエズス会の歴史]
2026年3月6日
イエズス会とフリーメイソンの関係
歴史上、
イエズス会 と フリーメイソン は対立関係にあることが多かったとされています。
ただし「秘密結社同士の戦い」という単純な構図ではなく、
宗教思想と政治思想の衝突という側面が強いです。
1 対立の根本原因
両者は世界観がかなり違います。
イエズス会
- カトリック教会の修道会
- 教皇への忠誠
- 宗教中心の社会観
つまり
神と教会を中心に社会を考える立場
フリーメイソン
起源は石工職人組合ですが、
近代では思想団体になりました。
特徴
- 宗教より理性
- 個人の自由
- 政教分離
つまり
啓蒙思想・近代思想の側
2 カトリック教会はフリーメイソンを禁止した
1738年、教皇
クレメンス12世
が
フリーメイソン加入を禁止しました。
理由
- 秘密結社である
- 宗教を相対化する思想
- 国家革命との関係
その後も
- ベネディクトゥス14世
- レオ13世
など多くの教皇が
禁止を再確認しています。
3 革命の時代で衝突
18〜19世紀の革命期には
両者の対立が政治問題になります。
代表例
フランス革命
フランス革命
革命勢力には
フリーメイソン系思想の人が多かったと言われます。
革命は
- 王政
- 教会権力
を大きく弱めました。
イタリア統一
イタリア統一運動
指導者
ジュゼッペ・ガリバルディ
はフリーメイソンでした。
統一によって
- 教皇領が消滅
- バチカンの政治力低下
が起きました。
4 「世界支配を巡る戦い」という説
一部では
- フリーメイソン
- イエズス会
が世界支配を争っているという説があります。
しかし歴史研究では
そのような証拠はありません。
むしろ実際は
宗教 vs 近代思想
という構図です。
5 興味深い逆説
面白いのは
両方とも世界的ネットワークを持っていたことです。
イエズス会
- 宣教師ネットワーク
- 教育機関
- 教会組織
フリーメイソン
- 国際ロッジ
- 知識人ネットワーク
- 政治家との関係
そのため
18〜19世紀には
「世界的思想ネットワーク同士の衝突」
とも言われます。
6 現代
現在は昔ほどの対立はありません。
ただしカトリック教会は今でも
フリーメイソン加入を認めていません。
1983年にも
教皇庁が改めて確認しています。
まとめ
イエズス会とフリーメイソンの関係は
- 陰謀戦争ではなく
- 宗教社会 vs 近代自由思想
という思想対立でした。
もし深く見るなら、この歴史にはさらに興味深い話があります。
実は世界史には
もう一つ巨大なネットワークがあります。
それが
- ロスチャイルド家の金融ネットワーク
- 中央銀行ネットワーク
です。
この3つ
- 宗教ネットワーク(イエズス会)
- 思想ネットワーク(フリーメイソン)
- 金融ネットワーク(国際銀行家)
を並べると、
近代世界の構造がかなり見えてきます。

