Episode-003:経済制裁を破る国が現れたらどうなるのか[日章丸事件とは]
経済制裁を破る国が現れたらどうなるのか
結論から言うと――
「圧力のエスカレーション」か「制裁の形骸化」かの分岐点になります。
① まず起きること:二次制裁(セカンダリー・サンクション)
制裁を主導している国(例:米国やEU)は、
「制裁対象国と取引した第三国も罰する」
という手段を取ります。
代表例は
アメリカ合衆国 の対イラン制裁や対ロシア制裁。
- ドル決済停止
- SWIFT排除
- 米国内資産凍結
- 米市場アクセス禁止
これが発動すると、
事実上「国際金融からの締め出し」になります。
② 国際金融の分断が進む
制裁破りが増えると、
- ドル経済圏
- 非ドル経済圏
に分かれ始めます。
例:
- ロシア × 中国 の人民元決済拡大
- BRICS通貨構想
つまり
制裁が強いほど“別の経済圏”が育つ。
③ 軍事・外交リスクの上昇
制裁は本来“戦争未満の圧力”。
それを破る国が増えると、
- 制裁強化
- 外交断絶
- 海上臨検
- 場合によっては軍事的緊張
まで進む可能性があります。
歴史的には
- イラン核問題
- ロシア・ウクライナ戦争後の資源取引
が典型例。
④ 制裁が崩れるケースもある
一方で、
- 多数の国が無視する
- 資源国が強い
- 制裁側の結束が崩れる
と、制裁は形骸化します。
過去には
イラン への制裁も
完全には止められませんでした。
⑤ 破る国のリスク
制裁を破る国は
- 国際金融からの締め出し
- 投資減少
- 格付け低下
- 輸出制限
というコストを負います。
ただし、
- 資源を持つ国
- 大国の後ろ盾がある国
- 国内市場が巨大な国
は耐えられることもあります。
🔎 本質
制裁は
「経済の武器化」
です。
破る国が現れると、
- 覇権国の支配力が試される
- 国際秩序の再編が始まる
つまり問題は“違法かどうか”ではなく、
「どの経済圏に属するか」 になります。
もし日本が将来、
- 米国制裁に従うか
- 独自外交を取るか
という選択を迫られたらどうなるか?
日本ケースでシミュレーションしますか?
