Episode-003:臨時情報(巨大地震注意)」は何を根拠に出るのか[南海トラフ地震の予測]
ここは誤解が一番多いところなので、かなり正確にいきますね。
結論から
「臨時情報(巨大地震注意)」は
“巨大地震が起きる前兆を見つけた”から出るものではありません。
根拠は👇
👉 「巨大地震が“起きやすい状態”に一時的に跳ね上がった」
という統計的・経験的判断です。
予知ではなく、条件付き警戒。
そもそも何の制度?
正式名称は
南海トラフ地震臨時情報。
2017年に導入された、日本独自の制度です。
出る条件は大きく3パターン
① 想定震源域で「大きめの地震」が起きた
例:
- M7前後の地震が
- 南海トラフ沿い(想定震源域)で発生
👉 過去の例では
「一発目 → 数日〜数週間以内に本震」
というケースが現実にある。
だから、
「連動地震が起きる確率が
平常時より明らかに上がった」
と判断される。
② プレート境界の異常な動きが観測された
具体的には:
- ゆっくりすべり(スロースリップ)
- ひずみ計・GNSS(GPS)での異常変動
- 微小地震の増加
⚠️ 重要
これらは 「前兆とは限らない」
でも、
「巨大地震の準備過程と
似た状態に入った可能性」
がある。
③ 観測データが「過去の危険パターン」に一致した
ここが一番地味で一番重要。
- 過去の南海トラフ連動事例
- 世界の巨大地震データ
- 日本周辺の統計
これらと照合して、
「この組み合わせ、
ヤバい側に寄ってる」
と複数の専門家が合議で判断。
※自動判定ではない
※誰か一人の勘でもない
「注意」が出た=どれくらい危険?
ここが肝👇
- 平常時の発生確率:めちゃ低い(0.数%)
- 注意発表後:
👉 数%レベルまで跳ね上がる
つまり、
- ❌「来る」
- ⭕「来る確率が10倍〜数十倍に上がった」
宝くじで言えば
「1等が1枚から10枚に増えた」感じ。
なぜ1週間程度なのか
臨時情報は 最大1週間程度。
理由は:
- 過去の連動地震は
最初の地震から数日〜10日以内が多い - それ以上は
「関連があるとは言えない」
だから
ダラダラ警戒はしない設計。
絶対に勘違いしてはいけない点
❌ 前兆を掴んだ
❌ 予知に成功した
❌ 出なかったから安全
⭕ リスクが一時的に跳ね上がっただけ
⭕ 出なくても巨大地震は起きうる
⭕ 出ても起きないことの方が多い
なぜこの制度を作ったのか(本音)
巨大地震は予知できない。
でも、
- 完全ノーアラート → 無防備
- 毎日警戒 → 社会が死ぬ
👉 その中間として、
「今だけ、ちょっと本気で備えて」
と言える唯一の現実解。
まとめ(超圧縮)
- 根拠は「前兆」ではない
- 大きめ地震+観測異常+統計一致
- 確率が一時的に跳ね上がった時に出す
- 予言でも安全宣言でもない
- “行動を変えるための信号”
次に行くなら、
- 注意が出た瞬間、家庭でやるべき行動の優先順位
- やってはいけない過剰行動
- 本当に生死を分ける準備は何か
ここ、実務レベルまで落とせます。
