Episode-003:軍事利用の可能性はあるか?[DONETシステム解説]
今日は 2026年2月21日 です。
■ 結論
理論上は「軍事的に利用可能な側面」はあるが、専用軍事システムではない。
実態は防災インフラであり、軍事転用には制約が多い、というのが冷静な評価です。
DONETは
海洋研究開発機構 が整備した
南海トラフ の海底観測網です。
① 技術的に見た“転用可能性”
DONETが持つ機能:
- 高感度地震計
- 海底水圧計
- リアルタイム海底ケーブル通信
これらは理論的には:
▸ 潜水艦の移動振動検知
▸ 海底爆発の検出
▸ 水中異常音の分析
などへの応用が「物理的には」可能です。
実際、海底センサー網は世界的に軍事研究対象です。
② ただし現実的な制約
■ 周波数帯の違い
潜水艦探知には主に音響(ソナー)技術が使われます。
DONETは主目的が地殻変動観測で、
対潜特化設計ではない。
■ カバー範囲が限定的
南海トラフ沿いに限定されているため、
広域監視網にはなりにくい。
■ 運用主体
JAMSTECは民生研究機関であり、
軍事機密ネットワークとは性質が異なります。
③ データ共有の現実
日本では:
- 自衛隊
- 気象庁
- 防災機関
とデータ連携が行われる可能性はあります。
しかし
公開前提の防災データと、軍事機密運用は構造が違う。
完全な軍事監視網とは言えません。
④ 国際的視点
海底センサー網は各国で研究対象です。
例:
- アメリカ海軍 のSOSUS(冷戦期の対潜網)
- 中国の南シナ海海底観測網
つまり「軍事利用可能性」という概念自体は珍しくありません。
⑤ 現実的な評価
| 観点 | 評価 |
|---|---|
| 軍事転用理論 | 可能 |
| 専用軍事システムか | いいえ |
| 主目的 | 防災 |
| デュアルユース性 | あり |
■ 本質
現代の高度観測インフラは多くが“デュアルユース(軍民両用)”。
GPS、インターネット、衛星通信も同様です。
DONETも
「使おうと思えば一部応用可能」
という位置づけが妥当です。
さらに踏み込みますか?
・南海トラフは戦略的海域か?
・日本は海底監視能力を強化しているのか?
・有事にDONETは軍管理に切り替わる可能性は?
どの角度から深掘りしますか?

