Episode-003:🧠 「製薬会社陰謀論」はどこまで合理的か[イベルメクチンの概要]
冷静に、構造で分解します。
テーマは「製薬会社陰謀論はどこまで合理的か」。
対象は イベルメクチン をめぐる議論です。
まず結論(短く)
「製薬会社が意図的に潰した」という強い陰謀論を裏付ける直接証拠はない。
ただし、
“経済的インセンティブが研究の方向を左右する”のは事実。
つまり:
- ❌ 秘密裏の統一的弾圧の証拠はない
- ⭕ 研究資金や承認戦略に市場原理が影響するのは合理的にあり得る
① 経済インセンティブは存在するか?
存在します。これは陰謀ではなく構造です。
イベルメクチン
- 特許切れ
- ジェネリック
- 低価格
- 巨大な利益は見込みにくい
新規抗ウイルス薬・mRNAワクチン
- 特許保護
- 高価格設定可能
- 国家契約規模
この差は明確です。
製薬企業は営利企業なので
投資回収可能な薬を優先するのは合理的行動です。
② では「潰す動機」はあるか?
理論上の動機は議論可能ですが、問題はここ:
👉 有効性が明確なら、誰かが必ず再現し利益化する
イベルメクチンは世界中で安価に入手可能。
どの国の研究機関でも大規模RCTを実施できた。
しかし、
- 大規模試験で一貫した有効性は示されなかった
- メタ解析でも決定的効果は確認されなかった
ここが決定的ポイントです。
③ 国際機関の立場
- 世界保健機関
- 米国食品医薬品局
両者は
「臨床試験以外での使用は推奨しない」
という慎重姿勢。
仮に巨大な隠蔽があるなら:
- 各国独立研究者
- 低所得国の医療機関
- 政治的に対立する国家
から決定的証拠が出る可能性が高い。
しかし出ていません。
④ 陰謀論が合理的に見える理由
これは心理と情報環境の問題です。
1️⃣ 利益構造が非対称
巨大製薬会社の売上規模は桁違い。
疑念が生まれやすい。
2️⃣ パンデミック期の政治的不信
ロックダウン・ワクチン義務化で不信が増幅。
3️⃣ 検閲問題
SNSで投稿削除が起きたことで
「隠している」という印象が強化。
⑤ 「合理的な疑い」と「飛躍」の境界
合理的に言えること
- 研究資金は市場原理に左右される
- 特許薬が優先されやすい
- 政策決定は政治的影響を受ける
証拠がない主張
- 意図的に有効データを隠した
- 全世界が協調して潰した
- 製薬会社が一枚岩で統制している
ここは証拠不足です。
⑥ 本質的な問い
もし本当に効果が明確なら:
- インド
- アフリカ諸国
- 南米諸国
などが独自に標準治療化し、
統計で明確な差が出るはず。
しかし世界的に一貫した決定的差は示されていません。
最終整理
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 経済的インセンティブ | ⭕ 現実的に存在 |
| 研究優先度への影響 | ⭕ あり得る |
| 世界的隠蔽の証拠 | ❌ 確認されていない |
| 臨床的有効性の決定的証明 | ❌ ない |
50代世代として大事な視点
✔ 権威を盲信しない
✔ しかし証拠の重みを軽視しない
✔ 「動機」と「証拠」を分けて考える
冷静に見ると、
これは「巨大陰謀」よりも
パンデミック下の情報混乱と市場構造の複合現象と見るのが妥当です。
さらに踏み込みますか?
- 🔬 実際のRCTを数値で検証
- 🧩 ワクチンとの対立構図が生まれた理由
- 🇯🇵 日本で支持が残った社会構造
- 📉 今後再評価される可能性はあるか
どこまで掘りますか?
