Episode-004:ブラックロックでもバンガードでもない本当の金融インフラ企業[ブラックロックの概要]
金融の世界で
**「本当の金融インフラ企業」**と言われる代表的な会社の一つが
**BlackRockやVanguard Groupとは別に、
**The Depository Trust & Clearing Corporation(DTCC)**です。
一般の人はほとんど知りませんが、
世界の金融システムの裏側で極めて重要な役割を担っています。
DTCCとは何か
DTCCは簡単に言うと
世界最大級の証券決済インフラ
です。
株式や債券の取引は
- 売買
- 清算
- 決済
という流れで完了します。
この 「清算と決済」 を担うのがDTCCです。
規模
DTCCが処理する取引量は桁違いです。
年間処理額
数千兆ドル規模
これは
世界GDPを大きく超える金額
です。
もしDTCCが止まると
金融業界ではよく言われる話があります。
DTCCが1日止まると
世界の金融市場はほぼ停止する
理由
- 株が受け渡しできない
- 債券決済が止まる
- デリバティブ決済停止
つまり
金融の高速道路
のような存在です。
なぜ一般に知られていないのか
理由はシンプルです。
DTCCは
- 投資会社ではない
- 株価の話題にならない
- 一般投資家と直接関係しない
しかし
金融機関にとっては
超重要インフラ
です。
似た重要企業
金融インフラとしてよく並べて語られる会社があります。
決済ネットワーク
- SWIFT
国際送金メッセージ網。
市場データ
- Bloomberg L.P.
世界の金融機関が使う情報端末。
格付け
- Moody’s
- S&P Global
国や企業の信用力を評価。
まとめ
金融の影響力をざっくり分類すると
資産運用(お金を動かす)
- BlackRock
- Vanguard Group
- State Street Global Advisors
金融インフラ(市場を動かす)
- The Depository Trust & Clearing Corporation
- SWIFT
- Bloomberg L.P.
この2層で
現代の金融システムが動いています。
もし興味があればですが、
金融の世界にはもう一つ面白い視点があります。
実は
「世界で一番お金を動かしている可能性がある機関」
は企業ではなく、
ある中央銀行ネットワークだと言われています。
ここを知ると、世界金融の構造がかなり見えてきます。
