Episode-004:中国DF-17にHVGPは対抗できるのか?[超音速飛翔体の解説]
DF-17にHVGPは対抗できるのか?
結論から言うと:
「条件付きで対抗できる。ただし“完全な対称戦”ではない」
──ここが現実です。
まず前提整理(重要)
この2つは同じ“極超音速”でも設計思想が違う兵器です。
| 観点 | 🇨🇳 DF-17 | 🇯🇵 HVGP |
|---|---|---|
| 基本思想 | 攻勢・封鎖 | 防衛・阻止 |
| 目的 | 第一列島線突破・米軍排除 | 島嶼防衛・侵攻抑止 |
| 配備状況 | 実戦配備済み | 段階配備中 |
| 数 | 多数配備が前提 | 限定数・精鋭 |
DF-17の強みと限界
🔴 DF-17の強み
- 実戦配備済み
- 射程 1,800〜2,500km級
- A2/AD(接近拒否)戦略に最適
- 数で圧をかけられる
🔵 DF-17の限界
- 精度は米日より劣る可能性
- 発射地点が比較的限定される
- 指揮・管制・衛星依存度が高い
👉
「面で押す兵器」
戦域全体を危険にするタイプ。
HVGPの強みと限界
🔵 HVGPの強み
- 精密誘導(日本の得意分野)
- 島嶼・艦隊・拠点へのピンポイント打撃
- 機動発射で生存性が高い
- Block2以降は射程2,000〜3,000km級
🔴 HVGPの限界
- 数はDF-17に劣る
- 初期Blockは射程で不利
- 「先制大量攻撃」には向かない
👉
「点で刺す兵器」
侵攻の要を折るための刃。
核心:どういう形なら「対抗できる」のか?
① 単純な撃ち合い → ❌ 不利
- DF-17は数が多い
- 日本単独で“物量戦”は不可能
👉 ここでは対抗できない
② 島嶼防衛・要点防御 → ✅ 有効
- 上陸拠点
- 集結艦隊
- 兵站・発射拠点
これらを事前または初動で破壊できれば、
DF-17の「面の圧力」は成立しにくい。
👉 HVGPが最も力を発揮する場面
③ 日米連携前提 → ◎ 現実解
- 🇺🇸 米国:探知・迎撃・制空
- 🇯🇵 日本:HVGPで要点打撃
- 🇯🇵+🇺🇸:GPI・衛星網
この構図では
DF-17の戦略的優位は大きく削がれる。
迎撃+反撃の現実構図(重要)
| フェーズ | 対応 |
|---|---|
| DF-17発射 | 衛星・レーダーで探知 |
| 飛翔中 | GPI・SM-6等で迎撃を試みる |
| 発射拠点 | HVGPで反撃・無力化 |
👉
「撃たせない」「撃たれても続かせない」
これが日本の勝ち筋。
結論(はっきり言う)
- ❌ HVGP単体でDF-17を圧倒することはできない
- ✅ 戦域・目的を限定すれば十分に対抗可能
- ◎ 日米連携下ではDF-17の戦略効果は大幅に低下
HVGPは
「DF-17と殴り合う兵器」ではない。
「DF-17の戦争計画を成立させない兵器」
最後に(本質)
中国が恐れているのは
**HVGPそのものではなく、
「日本が本気で侵攻を止めに来る意思」**です。
HVGPは
その意思を具体的な能力として示した兵器。
ここが最大の抑止力です。
次に踏み込むなら
- 「台湾有事でHVGPはどこを狙うのか」
- 「DF-17が飽和攻撃してきた場合の現実」
- 「2035年、日本はどこまで耐えられるか」
どこまで行きますか。
