Episode-004:日本は同じ失敗をするか[洋上風力の現状]
日本は欧州と同じ失敗をするか?
結論から言うと――
同じ形では失敗しにくいが、別の形でつまずく可能性はあるです。
① そもそも欧州の「失敗」とは何だったか
欧州(特に イギリス)で起きた問題は主に3つ:
- 入札価格を下げすぎた
- 金利急上昇
- 資材・建設費の高騰
その結果、
大手事業者の Ørsted などが
大型減損を計上。
② 日本は同じ条件か?
✔ 違う点
- 日本は入札価格を極端に下げていない
- 金利は欧州より低水準
- 政府が価格調整に比較的慎重
→ 欧州型の「応札ゼロショック」は起きにくい
⚠ しかし日本特有のリスクがある
1. 台風・地震
欧州より自然条件が厳しい。
設計コストが高止まりしやすい。
2. 送電網の弱さ
北海道・東北で作っても
首都圏に送れなければ意味がない。
3. 国産化の遅れ
タービンはほぼ海外製。
為替と輸入依存リスクが残る。
4. 浮体式の難易度
日本は深海型。
まだ世界的にも商業化途上。
③ 本当に危ないのはどのパターンか
日本で起きる可能性が高いのは:
「高コスト固定化」型
つまり
- 高めの価格で長期契約
- 技術進歩しても価格が下がらない
- 再エネ賦課金が高止まり
欧州のような急崩壊ではなく
じわじわ負担が続くタイプ。
④ 失敗を避ける条件
✔ 送電網を先に整備
✔ 港湾インフラ投資
✔ 国内部材の育成
✔ FIP制度の市場連動強化
✔ 過度な価格ダンピング回避
⑤ 50代世帯への現実的影響
今後10~15年は
- 電気代が急激に安くなる可能性は低い
- ただし爆発的高騰も起きにくい
👉 「じわ高」か「横ばい」が現実的シナリオ
シンプル結論
| 欧州型 | 日本 |
|---|---|
| 価格急落→採算崩壊 | 起きにくい |
| 金利ショック | 可能性低い |
| 高コスト固定化 | 起きやすい |
さらに踏み込みますか?
- 原発とどちらが電気料金を安定させるか
- 浮体式は本当に商業化できるか
- 再エネ賦課金はピークアウトするか
- 2035年、日本の電気代はいくらか
どこを深掘りますか?
