Episode-004:2035年までの現実シナリオ[国富ファンドとは]

では、日本版「国富ファンド」が動いた場合を前提に、
2035年までの“現実的シナリオ”を3パターンで整理します。

感情論ではなく、制度・政治・市場の力学から描きます。


🇯🇵 前提(2026年時点の状況)

  • 財政赤字は継続
  • 高齢化はさらに進行
  • 円は不安定(構造的に弱含み)
  • 既存の巨大運用機関:
    • 年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)
    • 日本政策投資銀行
    • 産業革新投資機構

この上に「新たな国富ファンド」を作るかどうかが分岐点。


🟢 シナリオA:小規模・限定型で安定運用(成功寄り)

2027–2029

  • 外貨準備のごく一部を分離
  • 年金とは完全分離
  • 法的独立性を明確化
  • 透明性を高く設計

2030–2035

  • 年率3〜5%程度の安定リターン
  • 半導体・AI・脱炭素に長期投資
  • 財政補填ではなく「再投資型」

📌 結果:

  • 日本は“静かな資産国家”へ
  • 財政を劇的に救うほどではない
  • しかし構造的改善は進む

👉 最も現実的かつ穏当な成功


🟡 シナリオB:政治主導型で骨抜き(日本らしい展開)

2027

  • 選挙公約化
  • 規模を急拡大
  • 「減税財源に使う」など人気政策と結合

2028–2031

  • 市場下落局面で含み損拡大
  • メディア炎上
  • 野党追及

2032–2035

  • 規模縮小
  • 実質的に既存機関へ吸収
  • 名前だけ残る

📌 結果:

  • 「やっぱり日本には無理だった」
  • 政治的トラウマ化

👉 最も起こりやすいシナリオ


🔴 シナリオC:外貨準備大胆活用 → 為替不安

2027

  • 外貨準備(主に米国債)を大規模再配分

市場反応

  • 円急騰または急落
  • 日米関係の摩擦
  • 金融市場の動揺

2030以降

  • 政策修正
  • 国際信用に傷

📌 結果:

  • ファンド以前に金融安定問題へ発展

👉 実行確率は低いが、やれば破壊力が大きい


🧠 2035年時点の到達可能性

項目A(成功寄り)B(骨抜き)C(混乱)
財政改善小幅ほぼなし悪化リスク
市場信頼維持低下大きく低下
政治評価地味失敗扱い混乱
実現確率30%50%20%

※あくまで構造推計的な見方


🎯 2035年、日本は資産国家になれるか?

正直に言えば:

  • 一発逆転はない
  • ノルウェー型にもなれない
  • ただし“静かな改善”は可能

成功の鍵は:

  1. 年金と完全分離
  2. 政治介入禁止条項
  3. 損失許容文化
  4. 10年以上の評価期間

これができるかどうか。


もしよければ次は:

  • 「2035年の円相場は?」
  • 「日本は増税国家か資産国家か?」
  • 「中国・米国との資本戦争の中での位置」
  • 「国富ファンドとインフレの関係」

どこまで踏み込みますか?

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