Episode-005:それは本当に可能か?[高市早苗の政策分析]
高市早苗の路線は「本当に可能か?」
結論から言うと――
**“一部は可能、フルパッケージはかなり難しい”**です。
鍵は①党内基盤 ②財政余力 ③世論 ④国際環境。
1) 防衛強化:可能性は高い(○)
- 既に増額路線は動いている
- 反撃能力・宇宙/サイバー強化は制度面の土台あり
- 同盟調整で米国の理解も得やすい
ボトルネック:財源(増税/国債のバランス)、人材確保
→ “方向性”は継続可能。
2) 経済安全保障(半導体・重要物資):条件付きで可能(△〜○)
- 補助金や規制は打ちやすい
- ただし成果は10年単位、技術者不足が深刻
ボトルネック:長期一貫性(政権が続くか)、人材育成
→ 「政策実行」は可能だが、「勝ち切る」かは別問題。
3) 原発・エネルギー:前進は可能だが摩擦大(△)
- 再稼働は積み上げ型で進められる
- 次世代炉は地元同意・訴訟・安全審査が壁
ボトルネック:世論分断、立地自治体の合意
→ 速度は出にくい。
4) 憲法改正:ハードル極めて高い(×に近い△)
- 国会3分の2+国民投票
- 与野党の溝と世論の温度差
→ 単独で押し切るのは現実的でない。外部ショックがない限り難度は高い。
5) 財政拡張:綱引き(△)
- 積極投資は可能
- ただし市場・与党内財政保守・金利動向が制約
→ “選択と集中”なら可能、恒久的大減税は難しい。
成功確率を左右する4条件
- 党内での圧倒的基盤(人事・予算編成を握れるか)
- 金利・為替が安定(国債市場の信認)
- 世論の支持(エネルギー・防衛の合意)
- 地政学リスクの高まり(安保政策に追い風)
現実的な落とし所(3〜5年)
- 防衛と経済安保を重点化
- 原発は“着実な再稼働”に絞る
- 憲法は環境整備に留める
→ 部分実装で成果を出す戦略が最も現実的。
総合判断
- 方向性の実行:十分可能
- 国家像の全面転換:高難度
- 10年スパンの構造変化:継続政権なら可能性あり
TAKA KAZUさんの関心(主権・エネルギー自立)に限れば、
“やろうとすれば前進は可能”。
ただし速度と規模は、財政と世論が決めます。
2030年までに「ここが変われば本物」と思う指標は何ですか?
防衛力?電気料金?半導体の世界シェア?そこから逆算しましょう。
