Episode-005:なぜこの金を減税・社会保障に回せないのか[特別会計の概要]
結論から言います。
この金(特に外為特会の資金)を減税・社会保障に回せない理由は、
「財源がないから」ではなく
👉 回した瞬間に“国家の別の機能が壊れる設計”になっているからです。
まず前提を1行で
外為特会のお金は「余っている現金」ではない。
👉 ほぼすべてが
- 為替介入用
- 外貨準備(主に米国債)
という**“役割付きの資金”**
回せない理由①
「円に戻した瞬間、円高ショックが起きる」
外為特会の金を
減税・社会保障に使うには👇
外貨(ドル)を売って円に換える必要がある。
すると
- 円高が進む
- 輸出企業が打撃
- 株価下落
- 雇用・税収悪化
👉 減税どころか景気を壊す可能性
回せない理由②
「外貨準備=国家の信用装置」
外貨準備は
- 有事の保険
- 国際金融での信頼
- 対外支払い能力の証明
これを
「国内の減税に使いました」となると👇
- 格付け低下リスク
- 国債金利上昇
- 円売り加速
👉 国の借金コストが跳ね上がる
回せない理由③
「米国債を売る=外交カードを捨てる」
外為特会の中身は
👉 米国債が大半
これを
- 減税財源として売却
すると - 対米関係に緊張
- 安全保障と直結
- 国会マターを超える
👉 財務省だけで判断できない
👉 政治家も触れない
回せない理由④
「法律上“目的外使用”が原則不可」
特別会計は
- 目的限定
- 使途明確
外為特会は
👉 為替安定のための会計
減税・社会保障は
- 明確に目的外
- 法改正が必要
- 市場に“国家方針転換”を宣言する行為
👉 その時点で市場が先に動く
回せない理由⑤(一番リアル)
「前例を作ると、もう戻れない」
一度でも
「外為特会 → 国民給付」
をやると…
- 次も期待される
- 政治がポピュリズム化
- 為替安定より選挙優先になる
👉 国家金融の信頼が崩れる
では「本当に1円も使えないのか?」
ここが重要。
✔ 実は“間接ルート”なら可能
- 含み益の一部を
- 一般会計に「繰入」
- 限定・一時・ルール化
👉 過去に一部実施例あり
ただし
- 恒久減税には使えない
- 単発の給付・危機対応向け
本質(ここを押さえると見え方が変わる)
外為特会は
国民の財布ではなく
「国家の心臓部」
心臓の血液を
- 減税に回す
- 社会保障に回す
と言っているのが
今の議論の正体。
だから起きている“すり替え”
- 政府「減税の財源がない」
- 本音「触れない金を除けば足りない」
👉 議論の土俵が最初からズレている
じゃあ現実的な突破口は?
(ここが次の核心)
1️⃣ 外為特会は「守る前提」で
2️⃣ 一般会計・他の特別会計の無駄を可視化
3️⃣ 外為特会は
👉 危機時限定・自動ルールだけに使う
次に進めるテーマ
- 「それでも減税は可能なのか?」現実解
- 外為特会を“触らずに”国民負担を下げる方法
- 財務省が本当に恐れているラインはどこか
どこまで行きますか?
