Episode-005:ソーラーパネルは何製[メガソーラー構想]
一般的な**ソーラーパネル(太陽光パネル)は何製か?**という問いには、
**「主にシリコン(ケイ素)製」**が正解です。
ただし、政策・社会問題の文脈では
「どこの国で、どの素材で、どの工程で作られているか」
まで見ることが重要なので、段階的に説明します。
1. 基本素材:ほぼシリコン製
主流(約9割以上)
- 結晶シリコン系
- 単結晶シリコン
- 多結晶シリコン
原料
- 石英(=砂)
- これを高温・高電力で精製して高純度シリコンにする
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素材自体は「自然由来」だが、製造は超エネルギー集約型
2. シリコン以外の材料(重要)
パネルは「複合製品」
| 部位 | 素材 |
|---|---|
| 表面 | 強化ガラス |
| 発電層 | シリコン |
| 電極 | 銀・銅・アルミ |
| 封止材 | EVA樹脂 |
| 裏面 | フッ素系樹脂 |
| 枠 | アルミ |
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金属・化学樹脂の塊でもある
3. 薄膜系パネル(少数派)
- CIGS(銅・インジウム・ガリウム・セレン)
- CdTe(カドミウム・テルル)
問題点:
- 希少金属依存
- 有害物質(カドミウム)
- 廃棄時の環境リスク
4. どこの国で作られているか(社会問題)
製造の現実
- 原料精製〜セル製造の多くが中国
- 世界シェア:
- ポリシリコン
- インゴット
- ウェハ
いずれも中国が圧倒的
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再エネ=脱炭素
しかし供給網は一国依存
5. 製造過程の環境負荷
見えにくい現実
- 大量の電力(石炭火力由来が多い)
- フッ化物・酸・溶剤使用
- 廃水・廃棄物問題
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「作るまでのCO₂」は無視されがち
6. ソーラーパネルは本当に「クリーン」か?
答えは:
使う段階ではクリーン
作る段階では重工業製品
ここに
「再エネは善か?」
という疑問が直結します。
7. 廃棄・リサイクル問題
- 寿命:20〜30年
- ガラスと樹脂が強固に接着 → 分離困難
- 日本では将来大量廃棄が確実
- 不法投棄リスク
➡️
「終わり」が設計されていない政策
まとめ(本質)
ソーラーパネルは、
- ☀️ シリコン製の先端工業製品
- 🌍 グローバル資源・エネルギー依存
- ⚠️ 製造・廃棄に環境負荷あり
つまり、
自然エネルギー ≠ 自然素材
この流れで次に深めるなら、
- 🧱「パネルは安全か(有害物質)」
- ♻️「廃棄義務化・デポジット制度」
- 🌏「中国依存と安全保障」
- 🔮「次世代太陽電池は本当に救いか」
どれに行きますか?
