Episode-005:モアイは本当に森林伐採と直接関係したのか[モアイ像の謎]
🗿 モアイは本当に森林伐採と“直接”関係したのか?
舞台はイースター島。
結論から言うと――
**「一定の関係はあるが、単純な“原因=モアイ”ではない」**が現在の有力見解です。
■ なぜ「関係あり」と言われたのか?
① 運搬に木材が必要だった説
モアイは主に石切り場の
ラノ・ララクで彫られ、海岸へ移動。
かつては
「丸太を大量に使って転がした → 森林を使い尽くした」
というモデルが広まりました。
この説は
ジャレド・ダイアモンドの
文明崩壊で有名になりました。
■ しかし近年の研究は?
② “歩行説”の実験成功
ロープで左右に揺らしながら前進させる方法が再現され、
大量の丸太は必須ではなかった可能性が浮上。
つまり
「モアイ=大規模伐採」は確定ではない。
③ 森林消失の主因は別にある?
- ポリネシアネズミが種子を食べた
- 農地拡大のための伐採
- 乾燥化(気候変動)
森林減少は長期的・多因子的だった可能性が高い。
■ 重要なポイント
モアイ建設は数百年続きました。
もし急激な森林破壊が起きていたなら、
像の制作はもっと早く止まるはず。
実際には――
森林減少と並行して社会はしばらく機能していた。
■ 現在のバランスの取れた理解
✔ モアイ建設は木材を消費した可能性はある
✔ だが“それだけ”で島を丸裸にしたとは言えない
✔ 環境変化+生態系の脆弱さ+外部要因が重なった
■ 本質的な問い
モアイは原因だったのか?
それとも、社会の活力の象徴だったのか?
近年の考古学はむしろ、
モアイ文化は崩壊の原因ではなく、
島社会が高度に組織化されていた証拠
という見方に傾いています。
さらに踏み込みますか?
- 「崩壊神話」は近代人の投影なのか?
- 実は持続可能社会だった可能性は?
- 現代の環境問題との本当の共通点は?
どの方向にいきますか? 🗿

