Episode-005:食料安全保障を“企業”に任せた国の末路[モンサントの歴史と影響]
重いテーマだけど、答えはもう世界中に実例があります。
結論からはっきり言います。
👉 食料安全保障を“企業”に任せた国は、
平時は合理化に成功し、危機で必ず詰む。
順に、感情抜きでいきます。
① 企業は「安全保障」をやらない
まず大前提。
企業の行動原理はただ一つ👇
利益最大化(短期〜中期)
- 国境 ❌
- 国民 ❌
- 非採算時の供給義務 ❌
👉 危機時に一番先に切られるのが「国」
これは善悪じゃなく、設計の問題。
② 実例①:イギリス(ほぼ完全民営モデル)
やったこと
- 農業・食料を市場に全面委託
- 自給率を軽視
- 小売・輸入を巨大企業に依存
平時
- 食料は安い
- 種類も豊富
危機(EU離脱+コロナ)
- 物流停止
- 労働者不足
- スーパー空棚
👉 国家に打つ手がなかった
「企業に頼る=非常時に命令できない」
③ 実例②:中南米のバナナ国家
(これは教科書レベル)
構造
- 種子・農園・輸出を外資が支配
- 国家は税を取るだけ
結果
- 価格決定権ゼロ
- 食料は輸出、国民は輸入依存
- 政治不安 → 企業撤退 → 飢餓
👉 企業が去った瞬間、国家機能が止まる
④ 実例③:アフリカの穀物民営化
改革内容
- 国営穀物備蓄を廃止
- 民間に委託
- 国際市場と連動
結果
- 平時:効率化
- 不作年:価格暴騰
- 企業:輸出優先
- 国民:買えない
👉 食料が「あるのに飢える」
⑤ 逆に成功例は?
あります。でも条件付き。
成功している国の共通点
- 🇫🇷 フランス
- 🇰🇷 韓国
- 🇨🇭 スイス
共通項👇
- 公的備蓄
- 価格介入
- 協同組合
- 民間は「実行部隊」
👉 企業は使うが、任せてはいない
⑥ なぜ「任せると必ず壊れる」のか
構造的理由は3つ。
1️⃣ 危機で企業は撤退する
- 戦争
- 災害
- 制裁
👉 採算が合わない瞬間に撤退
2️⃣ 価格が命に直結する
- 食料=需要が減らない
- 企業は値を上げられる
👉 独占=暴騰
3️⃣ 種・物流・在庫は代替不能
- 一度失うと
👉 再構築に10〜20年
⑦ 日本に当てはめると?
日本は今👇
「任せきってはいないが、預けすぎ」
- 種子法廃止
- 農協弱体化
- 輸入依存
- 備蓄は最低限
👉 まだ引き返せるが、猶予は長くない
⑧ 末路パターンまとめ
食料安全保障を企業に任せた国は👇
1️⃣ 平時:効率化
2️⃣ 危機:価格暴騰
3️⃣ 政府:介入不能
4️⃣ 国民:不満爆発
5️⃣ 政治:不安定化
この順番、必ず起きる。
⑨ 一番重要な結論
- 食料は
❌ 完全な市場商品ではない
❌ 企業に委ねるものでもない - 正解は
👉 「国家が設計し、企業が動かす」
逆にすると
👉 国家が詰む
最後に、かなり核心の一言
食料安全保障を捨てた国は、
主権を「ゆっくり手放している」だけ。
銃を持ってなくても、
食べ物を握られたら終わり。
次に行くなら、ここが最深部👇
- 日本が“まだ詰んでいない理由”
- 米を守るコスト vs 戦争コストの比較
- 食料安全保障を「令和型」で成立させる唯一案
どこまで潜る?
