Episode-006:日本女性の乳腺の構造の関係[乳がん増加の理由]
日本女性で乳がんが40代に多い理由の一つとして研究者が注目しているのが、乳腺の構造の違いです。
① 日本女性は「高濃度乳腺」が多い
乳房は大きく2つの組織でできています。
- 乳腺(母乳を作る組織)
- 脂肪
日本女性は欧米女性より
乳腺の割合が多い(高濃度乳腺)
人が多いと言われています。
この状態は
Dense breast
と呼ばれます。
② 高濃度乳腺は乳がんリスクが高い
研究では
- 乳腺密度が高い人
→ 乳がんリスクが約3〜4倍
と言われています。
理由は主に2つです。
1. 細胞が多い
乳腺が多い=増殖する細胞が多い
→ がんが発生する確率が上がる
2. ホルモン刺激を受けやすい
乳腺は女性ホルモン(エストロゲン)の影響を受ける組織です。
③ 日本では40代で乳腺がまだ多い
乳腺は年齢とともに
乳腺 → 脂肪
に置き換わっていきます。
欧米女性
- 50代頃から脂肪化が進む
日本女性
- 40代でも乳腺が多い
このため
40代で乳がんが多くなる
可能性が指摘されています。
④ 欧米との大きな違い
発症ピーク
欧米
- 60〜70代
日本
- 40代
この差の理由の一つが
乳腺密度の違いと考えられています。
⑤ さらに最近分かってきたこと
日本では
- 晩婚化
- 出産回数減少
- 体脂肪増加
が重なり
高濃度乳腺 × ホルモン環境
の組み合わせが増えた可能性があります。
💡実はここがかなり重要です。
日本女性の約 40〜50% が
高濃度乳腺と言われています。
そのため最近は
- マンモグラフィー
- 超音波検査
を併用する検診が増えています。
もし興味あればですが、かなり面白いテーマがあります。
**「世界で乳がんが少ない国ランキング」**を見ると
日本よりかなり低い国があり、そこには
- 食生活
- 出産回数
- 体脂肪率
の共通点があります。

