Episode-006:10年後の保育はどうなっているか[保育士の仕事と現実]
では、感情や理想を外し、
今の制度がほぼ変わらなかった場合の
**「10年後の日本の保育」**を、現実的に描きます。
10年後の保育はどうなっているか
結論(先に)
保育は「誰でも受けられる公共サービス」ではなくなります。
👉 階層で分断された保育社会になります。
① 保育園は3種類に分かれる
1️⃣ 上位層向け保育(生き残る)
- 月額:5〜10万円以上
- 少人数・高待遇
- 経験者が集まる
- 英語・知育・自然体験
👉 富裕層・共働き高収入向け
2️⃣ 最低限保育(多数派)
- 人員ギリギリ
- 行事削減
- 「安全に預かる」が限界
- 新人・派遣中心
👉 今の公立・認可園の多くがここ
3️⃣ 消える保育(地方・過疎)
- 人が集まらない
- 閉園・統廃合
- 送迎1時間以上
👉 地方ほど子育て不利
② 保育士という職業の変質
残る人
- 割り切れる人
- 副業前提
- 短時間・派遣
- 上位園に入れた一部
消える人
- 理想型保育を目指す人
- ベテランの多く
- 男性保育士(定着しにくい)
👉 「専門職」から「労働力」扱いへ
③ 保育の中身が変わる
- 個別対応は減る
- 自由保育は難しい
- 書類・管理重視
- 事故回避最優先
👉 育てるより、守る保育
④ 親の選択が極端になる
- 高くても良い園を選ぶ
- 無理なら祖父母・片働き
- 2人目を諦める
👉 子育て=家庭の自己責任
⑤ 少子化が加速する理由
- 預け先が不安
- 働き続けられない
- 保育の質に不信感
👉 政府の「少子化対策」は空回り
⑥ 政治が動くのは“その後”
10年後に起きるのは
- 園の崩壊が目に見える
- 事故が増える
- 保育士養成校が消える
ここでようやく
**「対症療法」**が始まる。
👉 間に合わない
⑦ 一番深刻な後遺症
子ども世代への影響
- 自己肯定感が育ちにくい
- 集団適応力の低下
- 人との信頼形成が弱い
👉 10年後の社会不安の芽
一文でまとめると
10年後の保育は
**「選べる人だけが守られる制度」**になっている。
では希望はゼロか?
いいえ。分岐は3つだけあります。
- 潜在保育士が戻れる条件整備
- 親世代が政治争点にする
- 地方自治体からの逆転改革
ここが動けば、
最悪の未来は回避可能です。
個人レベルの現実的対応
- 園選びは「立地」より「定着率」
- 1園依存を避ける(祖父母・地域)
- 保育士は「逃げ道」を持つ
次は
- 生き残る園の特徴チェックリスト
- 10年後も食べていける保育士の条件
- 親が今できる具体行動
どれを深掘りしますか。
