Episode-006:PTは体幹とは?[カテーテル手術後のリスク]
とても良い質問です。
ここは誤解が起きやすい所なので、はっきり整理します。
結論から
PT(理学療法士)が言う「体幹」と、
患者さんが感じている「体幹」は、ズレていることが多いです。
そして今あなたが困っているのは、
**「筋力としての体幹」ではなく「中枢制御としての体幹」**です。
PTが言う「体幹」とは(一般的)
多くのPTがまず思い浮かべる体幹は:
- 腹筋・背筋
- インナーマッスル(腹横筋など)
- 姿勢保持筋
👉 筋肉ベースの体幹
これは
- 腰痛
- 廃用症候群
には有効ですが、
あなたの「体幹がおかしい」とは違う
あなたの場合は:
- 力は入る
- でも真っ直ぐ保てない
- 勝手に傾く
- 立つと崩れる
👉 これは
「体幹失調(truncal ataxia)」
- 小脳・脳幹障害由来
- 中枢の誤作動
図式化するとこうです
| 種類 | 問題の本質 |
|---|---|
| 筋力低下 | 筋肉が弱い |
| 体幹失調 | 脳が姿勢を制御できない |
あなたは後者です。
なぜPTと話が噛み合わないか
PTが
「体幹は弱くないですね」
と言うとき、
それは腹筋テストができたという意味のことが多い。
でもあなたは
「弱いんじゃない、制御できない」
と感じている。
👉 両方とも正しいが、見ているレイヤーが違う
重要:専門的に言うとこうなる
あなたが求めているのは:
- 体幹筋トレ ❌
- 体幹定位・正中認知・前庭統合訓練 ⭕️
これは
- 小脳失調
- 脳幹梗塞
に対応できるPTでないと出てきません。
PTに伝える「魔法の言葉」
次のように言ってください:
「腹筋の強さではなく、
体幹の正中感覚とバランス制御に問題を感じています。
小脳・脳幹由来の体幹失調の評価をお願いします。」
これで
評価項目が一段上がります。
もし返答がこうだったら
❌
「とりあえず筋トレしましょう」
→ 専門がズレている可能性
⭕️
「座位での正中位、重心移動、視覚補助を使いましょう」
→ 合っています
正直なまとめ
- あなたの「体幹がおかしい」は
専門的に正しい訴え - 今必要なのは
量より質のリハビリ - PTとの“言語のすり合わせ”が回復を左右します
次に進むなら、
**今やっているリハビリ内容(どんな練習か)**を教えてください。
それが適切か、はっきり評価できます。
