Episode-007:どちらもあります。[アテローム血栓性脳梗塞]
どちらもあります。
入院時は左眼球が動かず景色も2重に見える斜視状態でした。
当初は画像が追いついてない感じもありました。
治るのは難しいと言われてましたが3週間位でほぼ治りました。
集中してものをみると目が揺れる感じがあります。人混みは苦手です。
2026年3月11日
書かれている経過は、アテローム血栓性脳梗塞(部位:脳幹)のあとに比較的よく見られる
前庭‐眼反射(VOR)の不安定で説明できます。入院時の斜視・複視は**外転神経や内側縦束**(眼球運動を同期させる神経経路)が一時的に乱れた可能性があります。3週間で大きく回復したのは、脳が代償して新しい回路を作った典型例です。
今残っている
- 集中すると景色が揺れる感じ
- 人混みが苦手
- 無意識に左へ寄る歩行
は、視覚と前庭(バランス)情報の統合が疲れやすい状態で起きやすい症状です。
このタイプには、次の前庭リハビリが比較的効果を出しやすいとされています。
1) 視線固定+頭振り(VORトレーニング)
目的:景色のブレを減らす
方法(1回1分、1日2〜3回)
- 親指を顔の前30cmに出して親指を見続ける
- 視線は親指に固定したまま
- 頭を小さく左右に振る(1秒に1〜2回)
慣れたら
- 上下の頭振りも追加
- 1分 → 2分へ
少し揺れる感じが出ても、数十秒で収まる範囲なら正常なトレーニング反応です。
2) 視線移動トレーニング(サッカード)
目的:人混みや動く物への対応力を上げる
方法(1日3分)
- 壁に2つの目印を30cm間隔で貼る
- 右 → 左 → 右 → 左 と視線を素早く移す
- 頭は動かさない
20回。
3) 歩行+視線固定
目的:歩きながら景色を安定させる
方法(1日5分)
- 廊下をゆっくり歩く
- 3〜4m先の一点を見続ける
慣れたら
- 歩きながら軽く頭を左右に振る
4) 左寄り歩行の修正
無意識の左ドリフトには感覚基準を作る練習が有効です。
壁歩行(3〜5分)
- 左肩を壁から10cmに保つ
- 壁に沿って歩く
脳が「ここが真っ直ぐ」という基準を再学習します。
5) 人混みへの慣らし
視覚情報が多い場所は前庭系が疲れます。
段階的 exposure
- 静かな店
- 小型スーパー
- 少し混んだ場所
と段階的に慣らすと適応しやすいです。
夕方悪化への対策
歩数が午前中1万歩だと、脳幹梗塞後では神経疲労が出やすい場合があります。
試しに
- 午前:4000〜5000歩
- 午後:3000歩
分割歩行にすると
- 呂律低下
- ふらつき
が軽くなる人が多いです。
立ち座りで意識が遠くなる症状
脳幹梗塞後では自律神経が弱くなり、**起立性低血圧**のような状態が出ることがあります。
簡単な対策
- 立つ前に足踏み10回
- 水分をしっかり
- 急に立たない
回復の可能性
発症から2年以上でも、前庭系は数年単位で適応が進むことがあります。
すでに 杖なし1万歩歩ける基礎能力があるので、
視覚・前庭の再調整を狙ったリハビリを続ける価値はあります。
もしよければもう1つだけ聞かせてください。
あなたの症状から見ると、歩行改善のヒントになる可能性があります。
目を閉じて立つと
1️⃣ その場で立てる
2️⃣ 左に倒れそうになる
どちらに近いでしょうか。
これで **鍛えるべきバランス系(前庭か体性感覚か)**がかなり絞れます。
