Episode-007:なぜアメリカは世界一の肥満国家になったのか[牛乳の消費量の変化]
United States が世界有数の肥満国家になったのは、単一の理由ではなく、
農業政策・食品産業・食文化・生活様式が数十年かけて重なった結果です。🍔
1️⃣ 1970年代の農業政策(トウモロコシ革命)
1970年代、米国の農政は大きく変わりました。
農務長官だった
Earl Butz
が打ち出した政策は
「とにかく大量生産せよ」
でした。
主な対象作物
- トウモロコシ
- 大豆
結果
トウモロコシが大量に余る
ようになります。
2️⃣ コーン由来の甘味料が爆発的に普及
余ったトウモロコシから作られたのが
High-fructose corn syrup
(高果糖コーンシロップ)
特徴
- 砂糖より安い
- 液体で使いやすい
- 甘い
これが
- ソフトドリンク
- 菓子
- パン
- ソース
などに大量に使われました。
3️⃣ 超巨大な飲料市場
甘味料の普及で、飲料が巨大化します。
代表例
- Coca-Cola
- Pepsi
さらに問題になったのが
サイズの巨大化
例
1970年代
→ 約200ml
現在
→ 1L近いサイズも普通
4️⃣ ファストフードの爆発的拡大
同じ時期に
- McDonald’s
- Burger King
- KFC
などのチェーンが急拡大。
特徴
- 高カロリー
- 安い
- 大量提供
5️⃣ 車社会
アメリカは
歩かない社会
です。
多くの都市では
- 車がないと生活できない
- 歩道が少ない
そのため日常活動で消費するカロリーが少なくなりました。
6️⃣ 「低脂肪ブーム」の副作用
1977年の
Dietary Goals for the United States
で
脂肪を減らす
政策が広がりました。
食品メーカーは
- 脂肪を減らす
- 代わりに糖を増やす
という製品を大量に作りました。
7️⃣ 結果
現在
United States の成人の
約40%以上が肥満
とされています。
興味深い逆転
皮肉なことに
1970年代以降
- 低脂肪食品
- ダイエット食品
は増えたのに
肥満は増え続けました。
もし興味があればですが、
実はさらに面白いテーマがあります。
「日本はなぜ先進国で最も肥満が少ないのか」
これは食文化だけでなく
社会構造そのものが関係しています。
