Episode-006:戦後と戦前の神社につにいて[GHQによる戦後日本改革]

戦前と戦後の神社のあり方は、「国の施設(公的)」から「民間の宗教団体(私的)」へと、180度変わりました。

GHQが発した「神道指令」がその最大のきっかけです。どのように変わったのか、対比させて整理します。


1. 戦前:国家神道(こっかしんとう)

戦前の神社は、宗教というよりも**「国家の制度」**として扱われていました。これを「国家神道」と呼びます。

  • 立場: 「神社は宗教ではない(国家の宗祀)」とされ、日本国民なら誰でも参拝すべき公的な場所とされました。
  • 管理: 政府(内務省の神祇院など)が直接管理していました。
  • お金: 国や地方自治体の予算(税金)で運営されていました。
  • 神主さん: 国家公務員という身分でした。
  • 思想: 天皇を「現人神(あらひとがみ)」とし、神社参拝は愛国心の証明とされていました。

2. 戦後:宗教法人としての神社

戦後、GHQの指令によって神社は国から完全に切り離され、キリスト教や仏教と同じ**「一つの宗教」**になりました。

  • 立場: 民間の**「宗教法人」**となりました。信教の自由に基づき、参拝するかどうかは個人の自由です。
  • 管理: 政府の管理を離れ、多くの神社は**「神社本庁(じんじゃほんちょう)」**という民間の組織に加盟して自主運営する形になりました。
  • お金: 公費(税金)の支出が禁止され、お賽銭や寄付金、お札の授与料などで運営するようになりました。
  • 神主さん: 公務員ではなく、その宗教法人の職員(民間人)になりました。

💡 戦前・戦後の比較表

項目戦前(国家神道)戦後(神社神道)
位置づけ国家の公的な施設民間の宗教団体
運営費国や自治体の予算(公金)お賽銭・寄付(私金)
管理組織政府機関(神祇院など)神社本庁(民間の包括団体)
神職の身分国家公務員宗教法人の職員(民間人)
教育との関係学校行事での参拝が義務学校行事での参拝は禁止(政教分離)

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