Episode-007:食品添加物のグローバル化について[食品添加物の知識]
食品添加物のグローバル化は、いまの食品問題を理解するうえで核心です。
ここでは 歴史 → 仕組み → 現在の問題 → 日本への影響 → 個人の対処 の順で整理します。
1️⃣ 食品添加物のグローバル化とは何か
国ごとに違っていた食品基準が、国際貿易を前提に“共通化・緩和”されていく流れです。
目的はシンプルで、
- 食品を国境越えで売りやすくする
- 企業の製造コストを下げる
- 規制差による貿易摩擦を減らす
👉 「安全性向上」より「流通効率」が主目的
2️⃣ 中心にある国際機関
🌍 CODEX(コーデックス委員会)
- FAO(国連食糧農業機関)
- WHO(世界保健機関)
が共同運営する
国際食品規格の事実上の世界標準
📌 WTO(世界貿易機関)では
コーデックス基準=科学的正当性として扱われる
3️⃣ グローバル化が進むと何が起きるか
① 添加物は「最も緩い基準」に引っ張られる
- 世界共通商品を作るため
- 一番厳しい国ではなく、一番売りやすい基準に合わせる
👉 結果:
- 使用可能な添加物が増える
- 使用量も最大値基準になりやすい
② 多国籍企業が基準作りに関与
- コーデックス会議には
- 政府
- 学者
- 食品・化学企業
が参加
👉
「安全かどうか」より
「禁止する科学的証明があるか」
③ 長期影響は評価されにくい
- 評価は主に
- 急性毒性
- 動物実験
- 単体評価
❌
- 複合摂取
- 何十年も食べ続けた影響
- 体質差・年齢差
👉 ここが最大の盲点
4️⃣ EUと日本・米国の立ち位置の違い
| 地域 | 基本思想 |
|---|---|
| EU | 予防原則(疑わしければ止める) |
| 米国 | 科学的証明が出るまでOK |
| 日本 | 米国+コーデックス追随型 |
👉 日本は
「国際整合性」を最優先しやすい
5️⃣ なぜ日本は影響を受けやすいのか
🇯🇵 日本特有の条件
- 食料自給率が低い
- 原料・加工の多くが輸入
- 多国籍企業依存
- 規制を独自に強化しにくい
👉
グローバル基準=国内基準になりやすい
6️⃣ グローバル化の「表と裏」
表のメリット
- 食中毒リスク低下
- 安定供給
- 価格低下
裏のデメリット
- 添加物の常態化
- 食文化の均質化
- 「安全=合法」という錯覚
7️⃣ これから起きる可能性
- 新規添加物は 最初から国際基準前提
- 表示は「簡略化」圧力
- 無添加表示の意味が薄まる
- “自己防衛前提社会”
8️⃣ 個人が取れる現実的戦略(重要)
50代以降なら特に👇
✔ 国際基準を過信しない
✔ 表示されない前提で選ぶ
✔ 加工度を下げる
✔ 「毎日食べる物」だけ厳しく
実践ルール
- 世界共通商品より地域食品
- 原材料が短いもの
- 冷蔵・短賞味期限
- 家庭で再現できる食品
9️⃣ ひとことで本質
食品添加物のグローバル化とは
「世界で売れる最低ラインの安全」
だから必要なのは
国任せではなく、選択する力
次に深掘りできます:
- 📌「CODEXの具体的な決定プロセス」
- 📌「グローバル企業と添加物の関係図」
- 📌「今後増えやすい添加物予測」
- 📌「グローバル食品から身を守る買い物術」
図解・年表・1枚資料にもできます。
